こんにちは。ママライターの村上詩織です。
私には、2カ月の娘と、1歳・4歳の息子がいます。専門家とは異なる、ママの目線で子どものお口にまつわる疑問を解決していきたいと思っています。
1歳の次男はとても食欲旺盛で、ごはんをあげると食いぎみでほぼ丸のみ!大丈夫かなぁ…と気になっていました。
そこで「418プロジェクト」でいろいろ調べて実践し、わからない点は専門家の先生に質問もしてみました!
ひとくちに「噛む」と言っても、子どもの歯の本数や月齢によって対策は異なります。例えば1歳前後の時期は、モグモグと咀嚼の動きを出すことに神経質になるよりも、まずは口唇と前歯をしっかり使って「かぶりつく」練習からはじめるといいということがわかりました。
今回は、具体的に1歳前後の時期に合った、食べる・噛む練習方法を教えていだいたので、みなさんにも共有します!
月齢に合わせたステップが子どものお口を育てる!
「よく噛んで食べなさい」という言葉は、誰しも一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
噛むことが大切なのはなんとなく知っているからこそ、離乳食がはじまると赤ちゃんのお口の動きが気になりますよね。
でも「418プロジェクト」で調べてみると、噛むことだけがお口の機能を育てるのではないことを知り、衝撃を受けました。
例えば…
歯が生えていない時期でもミルクを飲む時に顎や口周りの筋肉を鍛えていたり。
ハイハイすることで首や肩の筋肉を育てて食べる姿勢に繋がっていたり。
月齢や歯の本数によっても、今できるお口のケア方法は異なります。
遡ると妊娠中にも、赤ちゃんのお口のためにできることがあったことを知り、もっと早く知りたかったー!と思いますが、離乳食が完了期に向かいはじめた今からでも遅くありません!
柔らかい食材を食べる赤ちゃんの時期でも、口周りの筋肉を鍛え、育てる要素はたくさんあります。
お口の機能を育てることの大切さについて詳しくは、こちらの記事が参考になります。
離乳食をしっかり噛むための8つのコツ
離乳食の時期にお口周りの筋肉を鍛え、育てるには、具体的にはどんな対策を行えばいいのでしょうか?
418プロジェクトの記事によると…
- 離乳食の段階を月齢で判断しない
- 食材を、噛み砕かないと飲み込めない大きさにする
- 子どもの正面から食べさせてあげる
- 子どもが自分で口を開けてパクっとするのを待つ(上顎に擦りつけない)
- 一口はスプーンの1/3程度の量にする
- 手づかみ食べができる段階なら、一口のサイズを学ばせる
- 足裏が床につく高さの椅子と、手を付ける高さの机で食べる
- 口を使う遊び(ラッパなど)を取り入れてみる
※離乳食完了期前(1歳0カ月前後)に絞っています
それぞれもっと詳しくは、こちらの記事が参考になります。
食材の大きさを工夫すると少し改善
まずは、食材の大きさを変えてみました。次男が11カ月の頃です。
にんじんやブロッコリーの芯、大根などであれば、歯茎で潰せるくらい柔らかく煮て8mm角くらいにしてみました。
バナナやイチゴなどは、1~1.5cm程度。お口いっぱいに頬張ることもあります。
1カ月間くらい、その他のコツも意識しながら実践してみました。大きめの食材は、10回ほどモグモグしてから飲み込むようになりました。
とても良い傾向です!
専門家のアドバイスは目からウロコ
418プロジェクトの記事を参考にして、大きめに切った野菜などの丸のみは少しだけ改善に向かいました。でも、軟飯はまだ2,3回しかモグモグしてないのに飲み込んでいます。
うーん、もしかしたら、やり方が間違っているのかなと不安になり、専門家に相談してみました!
「噛む」=「モグモグ」ではないことが判明!
これまで、「モグモグ」の回数が少なくて大丈夫なのかなと心配していました。
でも、先生によると、まだ奥歯が生え揃っていないこの時期は、大人のように咀嚼の動きを出すのは難しいとのこと。赤ちゃんは「モグモグ」していなくても、ちゃんと舌と上顎に擦り付けながら食べることができます。
赤ちゃんの時期は、モグモグの練習というより、一口サイズを学ぶ「かぶりつく練習」から始めたほうがいいことが、わかりました。
「噛む」ためには食材の固さより大きさが重要!
よく噛むためには食材を固くしたほうがいいのかなと思いがちですが、奥歯が生えていない時期は、固いと逆に丸のみしてしまう可能性があります。
食材の固さも大切ですが、大きさも重要です。
かぶりつく練習をするには「絶対にかぶりつかないと食べられない大きさを意識するといい」と、アドバイスをいただきました。
例えば
- ジャガイモは中サイズの半分の大きさにする
- ごはんを、おにぎりや細巻海苔巻にする
- スライス肉を骨付き肉にする(しゃぶる)
- リンゴは3mmくらいのスライスにする
など
はじめは口に入れすぎるのも心配なので、こんな感じで親が一口サイズまで掴んでストッパーをかけるといいみたいです。
いくつになっても基本となるのは食べる姿勢
食事中の姿勢によって、噛みかた、咀嚼回数、かぶりつき方、詰め込み食べなどの食べ方も変わります。
これは大人もドキッとさせられます。
「足裏が床につく高さの椅子と、手を付ける高さの机で食べる」
これがやはり、基本なんですね。
足でしっかり踏ん張る姿勢をとることで、お口にしっかり力をいれて食べ物を捉えることができるようになります。
「足裏が床につくように」というのは聞いたことがありましたが、「手をつける高さの机」というのはこれまで意識したことがありませんでした。
これについて、先生から「上半身が自由に動かせる空間を作るために、テーブルと椅子の間に肘が挟まらないような椅子・高さを選ぶ」とアドバイスをいただきました。
正しい高さのテーブルと椅子を選ぶことは、1歳次男の基礎をしっかりさせるためにも必要なことですが、4歳の長男に対しても見直さなければならないポイントです。
「左手を出しなさい、お行儀が悪い!」と叱る前に、離乳食の頃から、正しい姿勢をとることができる環境を整えてあげるのが親の役目なんだなと感じました。
まとめ
今まで、食事する子どもの口を見ながらモグモグする回数を数えて、丸のみの心配をしていました。でも、1歳前後の時期に大切なのは、モグモグの回数より「かぶりつく練習」だとわかり、「今はたくさん練習してね」とあたたかく見守れるようになりました。
先生も「毎回かぶりつく練習をさせるのは大変なので、おやつや夜ご飯だけなどでも」と言っていたので、ママも子どもも無理ない程度に「かぶりつく」サイズの食事を意識していきたいと思います。
また、食事の基本となるテーブルと椅子についても、子どもにあったものを選び直したいなと思います。