食事中の噛む回数を増やす秘訣は3つ!

食事をしている様子を見ていると「丸呑み」「よく噛んでいない」と心配する保護者の方がいらっしゃいます。
なぜ噛まないのか、噛む秘訣、噛むとどのようないい事があるのか、噛む力を育てるレシピも紹介しますので参考にご覧下さい。

大人と同じ様に噛む事を習得するのは3歳頃です

よく保護者の方から「奧歯が生えているのになんで噛まないのだろう?」と心配のご相談をいただきます。私の娘も噛まずに詰め込んでしまう事がありました。

最初に生える奥歯(第一臼歯)は1歳4〜5カ月、上下の第一臼歯が生え揃うのは1歳8ヶ月頃と言われています。(個人差はあります)歯は生え始めてから反対の歯と噛み合うようになるまでに数カ月かかります。つまり第一臼歯が噛む機能を持つようになるのは1歳8ヶ月以降、さらにその奥の第二臼歯が生え揃うのは2歳9カ月頃なので大人と同じように噛む事を習得するのは3歳頃なのです。

赤ちゃんは生まれた時から噛むための練習が始まっています

「奥歯が生え揃うのが3歳ならそこから噛む練習をすればいいのでしょうか?」という訳ではありません。
噛む練習は生まれた時から始まっています。母乳・ミルクを飲む時の口の動き、離乳食の発達に応じた口の動かし方、全てが繋がって大人と同じ様に噛む事ができるようになるのです。大人はそれを正しくサポートしてあげる必要があります。

どのようにしたら噛む回数を増やせるの?ポイントは3つ!

1:声掛けを「アギアギ」に変えてみよう!

よく噛んで欲しい時、「モグモグしようね、パクパクしようね」と声掛けをすることが多いかと思います。子どもはその親の「パクパク、モグモグ」の口の動きを見て真似して食べます。しかしこの2つの言葉、口が上下にしか動かないのです。(是非発声してみてください)そうすると肝心な口を横に動かして食べ物をすりつぶす動きを習得しなくなります。上下に噛む力、左右に噛む力、この2つが揃う事が大切なのです。

おすすめは「アギアギ」です!実際に発声してみるとわかるのですが、口が横に開き奥歯が当たります。もし上手にお口を左右に動かすことが出来ていないようであれば「アギアギしてみようね」と声をかけてみると良いでしょう。お口を横に動かして食べ物をすり潰す動きは後に奥歯でしっかり噛む事に繋がります。

食育に力を入れている保育園などではすでにアギアギ食べを推奨しています。

2:献立を工夫しよう!

噛まないからといって急に硬いものを出しても食べられません。オススメの方法は「食感の違う食材をお子様の好きなメニューに混ぜること」です。食感の異なる食材は口に入ると自然と噛む回数が増えます。お粥にシラスやヒジキ、野菜、鶏肉などを混ぜるだけで口を動かす回数が増えます。混ぜる食材の大きさは「そぼろ」より大きいものが効果的です。
野菜を切る際は繊維を壊さない様に切ると歯ごたえが残ります。
噛む事に慣れてきたら切る大きさを変えて、大きめにしてみましょう。

3:食事の椅子を見直してみよう

しっかりと力を入れて噛むには「足が床、もしくは台についている」事が大切です。噛む時には背筋を伸ばし姿勢を整え、足で踏ん張りながら口に力を入れます。離乳食後期〜完了期にはこの様な足がブラブラしない椅子を用意してあげると良いでしょう。

噛むとお口の中は良いことがいっぱい!

1:唾液がしっかり出る

唾液が出ることで消化が進み、食欲も湧きます。さらに唾液が口の中のお掃除をしてくれるので虫歯予防にも繋がります。噛む事が苦手な子は丸呑みしてしまったり水で流し込んでしまう事があります。しっかり噛み、唾液が出る子は食事中の水もほぼ要りません。

2:顎の成長につながる

よく噛むことで顎周りの筋肉が刺激を受け、その刺激によって顎の骨が成長します。乳歯より大きな永久歯が生えるまでに顎を成長させておくことが綺麗な歯並びの鍵です。

3:ポカン口(口呼吸)を防ぐ!

よく噛む事で口周りの筋肉が発達し、しっかりと唇を閉じることができる様になります。そうすると虫歯や歯並び、風邪を引きやすい体質などに影響するポカン口を防ぐ事に繋がります。

噛む力を育てるレシピ

ハンバーグが好きなお子様は多いかと思います。ひと手間加えるだけで噛む回数がアップ!今回は「シャキシャキれんこんハンバーグ」をご紹介します。
(食物アレルギーがある場合は保護者の方に食材の使用の判断を委ねます)

「シャキシャキれんこんハンバーグ」

材料(幼児2食分)

合挽き肉 60g
れんこん 40g(5ミリ角に切り水にさらして水気をきる)
玉ねぎ  20g(みじん切りにしてレンジで600W30秒加熱する)
パン粉  大さじ2
牛乳   大さじ1
塩    ひとつまみ
サラダ油 適量

作り方

ボウルに材料すべてを入れ粘り気が出るまでよく混ぜ、成型する。
フライパンにサラダ油を入れ熱し、中火で片面3分、裏返して蓋をして4分蒸し焼きにする。

まとめ

いかがでしたでしょうか?日々の食習慣の中で少し気をつけるだけで子供の噛む力はグングン育ちます。お子様の発達の具合に合った食事をする様に心がけていきましょう。ご相談がありましたらいつでもご連絡下さい。

 

林恵子(管理栄養士)

監修:林恵子(管理栄養士)

美味しく楽しい食事は健康なお口から!ということをモットーに、食事の中でお子様のお口の成長を促せるようなレシピや日々の生活のコツなどをアドバイスさせて頂きます。虫歯リスクを減らせる食生活習慣などを提案しています。