お口の健康コラム

こんなクセ、ありませんか? お子さんの何気ない「癖(クセ)」が歯並びに及ぼす悪影響 その1

お子さんが日常、何気なくしている生活習慣の中の「癖」。まさか歯並びと関わりがあるなんて!と思うようなこともあるかもしれません。まずは「口呼吸」が及ぼす悪影響について解説します。お子さんの歯並びが気になっている方は、同じような癖や症状がないかチェックしてみてくださいね。

口呼吸しているとどうなるの

本来ヒトは、口を閉じて鼻で呼吸するのが静常時の自然な呼吸法です。お子さんは成長期に鼻で呼吸をすることで、鼻の空洞(鼻腔、副鼻腔)に空気抵抗と圧力がかかり、鼻の周りや頬の骨が前へ成長していきます。ところがずっと口呼吸していると、重力により骨が前ではなく下方向に成長してしまいます。あごの成長が弱いと、永久歯に対して歯列が狭いため、歯が生える場所が足りなくなってしまい、結果歯並びが悪くなってしまうのです。笑った時に歯ぐきがたくさん見えてしまうお子さんはかなり上あごが下へ成長してまっているので早期に改善するのがベストです。成長してしまった骨は元には戻らないので、少しでも早く下への成長を止めてあげないといけません。

口呼吸から起こるさまざまな悪影響

日常的にお口がポカーンと開いているお子さんがいます。

原因のひとつは、先ほどお話しした「口呼吸」です。

口呼吸をしていると、あごの成長に影響を与えるだけでなく、他にもさまざまな病気の原因になりやすいのでは?といわれています。

・注意欠乏、多動性障害(ADHD)

・慢性的なイライラ状態・成長障害(低身長。低体重)

・いびき、歯ぎしり

・アデノイド顔貌(面長な顔)

・夜尿症(おねしょ)

・虫歯、歯周病、歯肉炎

・口臭

・血管病(高血圧、脳梗塞、心筋梗塞など)

当てはまる症状はありませんか?それぞれの関係性として考えられる要素は個人差がありますので、まずは症状との関連性があるか確認してみる必要があります。

まとめ

口呼吸になる原因のひとつは、舌や口周辺の筋力の弱さです。

通常は舌は上顎に引き上げられ、口唇はしっかり閉じるのですが、筋力が弱く口元が緩いと口が開いて口呼吸になりやすくなります。

口呼吸が日常化してしまうと、余計にお口を閉じようとはしないため、顎の成長は促進されず悪循環になってしまい、病気にアプローチしても治りにくかったり再発してしまったりを繰り返すこともあります。

気になる症状がありましたら、もしかすると口がポカーンと開いていることが原因かもしれません。

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富山幸太朗(歯科医師)
富山幸太朗(歯科医師)
「良い歯をつくることは虫歯予防だけではなく、全身の健康にもつながる」ということを伝えていけたらと思います。そして、良い歯をつくるためには妊娠前からのお母さんの栄養状態や歯磨き習慣が赤ちゃんに影響することや、産まれた後の授乳や離乳食の食べさせ方が影響するということなど、お母さんたちが知らないけど、知れば誰でもできるようなことの情報発信をしていけたらと思っています。このプロジェクトが多くの方に広まり、みなさんの健康に繋がれば嬉しいです。