こんにちは 418編集部です!
近年、健康意識の高まりとともに、乳酸菌の効果が広く注目されています。乳酸菌といえば腸内環境を整えるイメージが強いですが、実は口腔内の健康にも大きく関わっていることをご存じでしょうか?
乳酸菌は、歯周病やむし歯の予防にも効果を発揮するとされており、最近では乳酸菌入りの歯磨き粉やタブレット、食品なども登場しています。そこで今回は、乳酸菌が歯周病やむし歯の予防にどのように役立つのか、そのメカニズムやおすすめの摂取方法について詳しく解説していきます。
乳酸菌とは?
乳酸菌とは、糖を分解して乳酸を作り出す細菌の総称です。ヨーグルトや発酵食品に含まれ、腸内環境を整える働きがあることで知られています。代表的な乳酸菌には、以下のような種類があります。
- ラクトバチルス属(Lactobacillus)
- ビフィズス菌属(Bifidobacterium)
- ストレプトコッカス属(Streptococcus)
これらの乳酸菌は、腸内だけでなく、口腔内でも有益な働きをすることが研究によって明らかになっています。
乳酸菌が歯周病やむし歯の予防に効果的な理由
乳酸菌が悪玉菌の増殖を抑える
口腔内には、善玉菌と悪玉菌が共存しています。悪玉菌の代表格であるミュータンス菌(むし歯菌)やP.ジンジバリス菌(歯周病菌)が増えると、むし歯や歯周病が進行しやすくなります。
乳酸菌には、これらの悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、口内フローラ(口腔内細菌のバランス)を良好に保つ効果が期待できます。
口腔内のpHを整える
むし歯は、口の中が酸性に傾くことで進行します。ミュータンス菌が糖を分解することで酸を生み出し、歯のエナメル質を溶かしてしまうのです。一方、一部の乳酸菌は酸を中和する作用を持つため、口腔内のpHバランスを保ち、むし歯になりにくい環境を作ります。
免疫力を高める
乳酸菌の中には、免疫機能を活性化させる働きを持つものがあります。特に、L.ロイテリ菌(Lactobacillus reuteri)やL.ラムノサス菌(Lactobacillus rhamnosus)は、歯周病菌に対する免疫反応を強化することが研究で報告されています。
また、乳酸菌を摂取することで腸内環境が改善されると、全身の免疫力が向上し、歯茎の炎症が抑えられるというメリットもあります。
乳酸菌を取り入れる方法
乳酸菌を効果的に取り入れるためには、食品やサプリメント、歯磨き粉などを活用するのがオススメです。
乳酸菌を含む食品
乳酸菌は、以下のような発酵食品に多く含まれています。
- ヨーグルト
- チーズ
- 乳酸菌飲料(プロバイオティクス飲料)
- 味噌・納豆・ぬか漬け
特に「L.ロイテリ菌」や「L.ラムノサス菌」を含むヨーグルトは、歯周病予防に効果的とされています。
乳酸菌入りのタブレットやガム
最近では、乳酸菌入りのタブレットやガムも登場しています。これらは、直接口腔内で乳酸菌を増やすことができるため、即効性が期待できるのが特徴です。
特に「L8020乳酸菌」という菌株は、むし歯や歯周病を予防する効果が確認されており、さまざまな製品に採用されています。
乳酸菌入りの歯磨き粉
乳酸菌を配合した歯磨き粉も販売されています。通常の歯磨き粉と同じように使用するだけで、口腔内の菌バランスを整え、むし歯・歯周病予防ができるのがメリットです。
乳酸菌を取り入れる際の注意点
糖分の多い乳酸菌食品に注意
ヨーグルトや乳酸菌飲料の中には、砂糖が多く含まれているものもあります。糖分を過剰に摂取すると、むし歯リスクが高まるため、無糖または低糖タイプを選ぶのがおすすめです。
継続して摂取することが大切
乳酸菌は、一時的に摂取しても長期間にわたって口腔内に定着するわけではありません。そのため、毎日継続的に摂取することが重要です。
過剰摂取に注意
乳酸菌は基本的に安全ですが、過剰に摂取すると腸の調子を崩すことがあります。特に乳酸菌サプリメントを利用する場合は、摂取量を守ることが大切です。
まとめ
乳酸菌は、腸内環境だけでなく、口腔内の健康にも良い影響を与えることが分かっています。
✅ 乳酸菌は悪玉菌の増殖を抑え、歯周病・むし歯予防に役立つ
✅ 口腔内のpHバランスを整え、酸による歯のダメージを軽減
✅ 免疫力を高めて歯茎の炎症を抑える
✅ ヨーグルト、チーズ、タブレット、歯磨き粉などで手軽に摂取可能
健康な歯を守るために、日々の生活に乳酸菌を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?