正しい歯並びへの成長を促すためには歯が生える前からのケアが大切です

みなさんはお子さんのお口のケアをいつぐらいから始めますか?たいていの親御さんは「歯が生え始めたら歯医者さんにいこうかな。」とお考えでしょう。けれども実は、正しい歯並びのための機能育成は歯が生え始める前からスタートしています。

正しい歯並びへの成長は生まれてすぐに始まります!

お口の機能は産まれてすぐから使い始め、日々育成されます。実は歯が生え始める生後6~7ヶ月頃には、これまで母乳やミルクを飲んだり、お口で何かを咥えて遊んだりすることが顎の成長に関わっているのです。

上あごをしっかり成長させることがポイント

上あごをしっかり成長させることがのちの歯並びにも影響します。上あごで乳首を捉えしごき出すことで顎と舌をしっかり使う運動になりますし、吸うときに使うお口周辺の筋肉を鍛えることにもつながります。

授乳の姿勢も大切なのをご存知ですか?

授乳姿勢はその後の顎の発達に大きく影響します。乳首の先だけでなく、しっかり赤ちゃんのお口に入るところまでくわえさせてあげてください。顎と舌をしっかり使いながら吸うことがポイントです!

とくに添い乳など赤ちゃんが授乳中に無理な姿勢にならないように気をつけてあげてください。大人が飲みにく姿勢は赤ちゃんも飲みにくので気をつけてあげましょう!

ミルク育児ではお口の成長に影響がありますか?

ミルク育児の方は人工的な乳首や哺乳瓶だから母乳と違って成長に影響があるかといえば、「母乳でないからダメ」ということはありません。ただしお子さんのお口に合った乳首を使いましょう。楽に吸えるような軟らかすぎるものや、ゴムが古くなったものは、飲む量を増やすためには好都合なのでつい使いたくなりますが、お口の成長を阻害してしまう可能性も考えると控えていただきたいと思います。

どんな哺乳ビンや乳首を選んだらよいですか?

逆さまにして自然にたれてくるものは赤ちゃんの飲む力が発達しません。最初は飲みづらく嫌がるかもしれませんが根気よく使ってあげてください。また、乳首は使っているとゴムが伸びて赤ちゃんが楽に吸ってしまい、上あごや舌の筋力を使わず口腔機能が育ちません。伸びたら交換してあげるようにしましょう。吸うときに上あごのアーチにしっかり届く長さの乳首を選んでくださいね。

まとめ

歯が生え始めてから歯並びのケアを始めようと思った時には、すでに顎の第一段階目の成長時期は過ぎています。とはいえ手遅れではありません!小児歯科や小児矯正を専門とする医院で顎の成長を促しながら歯並びを誘導していく方法を提案してもらうことが可能ですので、ぜひご相談くださいね。

富山幸太朗(歯科医師)

監修:富山幸太朗(歯科医師)

「良い歯をつくることは虫歯予防だけではなく、全身の健康にもつながる」ということを伝えていけたらと思います。そして、良い歯をつくるためには妊娠前からのお母さんの栄養状態や歯磨き習慣が赤ちゃんに影響することや、産まれた後の授乳や離乳食の食べさせ方が影響するということなど、お母さんたちが知らないけど、知れば誰でもできるようなことの情報発信をしていけたらと思っています。このプロジェクトが多くの方に広まり、みなさんの健康に繋がれば嬉しいです。