「かわいい」といわれるお顔の特徴、実はお口の機能が弱いサインかもしれません

「えくぼ」や「八重歯」、「アヒル口」といったお顔の特徴は、昔からチャームポイントとされ、かわいさの代名詞のように表現されることがあります。しかし、もしかするとこれは、お口の機能が正しく育たなかったり、歯並びが悪いことによって起こっているサインなのかもしれないのです…。

「えくぼ」可愛いけど実は…

ニッコリ笑った時にほっぺたにできる凹み。「えくぼ」と呼ばれ、可愛らしい特徴として言われます。しかしこれは歯並びの悪さから起こっている可能性があるのです。

えくぼは顔の筋肉にできる隙間です

顔にある「表情筋」が上手く発達しないことで機能せず、常に緊張した状態になるとえくぼとして凹みができることがあります。

えくぼに押されて歯並びに影響も?!

えくぼになっている部分はの内側の組織は常にえくぼ部分にある歯を押している状態になります。圧力のかかった歯は内側に入り込んだりするため、歯並びの乱れの原因になってしまいます。特に口呼吸などによってお口がポカーンと開きがちなお子さんは要注意です。

「八重歯」は虫歯や歯周病になりやすい

ひと昔前は可愛らしさの象徴とされてきた八重歯ですが、実は歯列が狭く歯が並びきれずにはみ出してしまったために起こる現象なのです。

八重歯があると虫歯になりやすい

八重歯は「糸切り歯」と呼ばれる犬歯が前に飛び出た状態です。前歯と奥歯が生え変わった後に糸切り歯が生え変わるため、スペース不足になることで起こります。前後に歯が重なる部分は汚れが残りがちで虫歯になりやすくなります。

歯周病発生のリスクも高い

犬歯はちょうど歯列のカーブになる位置にあり、元々歯みがきしにくく歯垢が付きやすい場所です。加えて八重歯の生え方で汚れが残りやすいため、歯並びが整っている人に比べて歯周病のリスクが高くなります。

「アヒル口」はお口周辺の筋肉が弱い証拠

唇が分厚く若干開いた状態のアヒル口もかわいい口元の代表として挙げられるチャームポイントです。実はこれもお口周辺の筋肉の発達が弱いことで起こる特徴のひとつなのです。

口呼吸していませんか?

お口を閉じて舌がしっかり上あごに挙上していると、呼吸は自然に鼻呼吸できます。口元や舌の筋肉が弱いと唇も厚ぼったい感じになりますし、口がポカーンと開いてしまいます。こうなると鼻でなく口呼吸するクセがついてしまい、歯並びにも悪影響を及ぼす原因になります。

まとめ

これまでチャームポイントだと思っていた口元の特徴が、実は機能が弱いことによって引き起こされているかもしれないということ、お解りいただけましたか?歯並びが悪くなってしまっていても、正しい筋肉の使い方を覚えていけばまだまだ歯並びは改善します。もしも気になるサインがあったら、かかりつけの歯科へお気軽にご相談くださいね。

富山幸太朗(歯科医師)

監修:富山幸太朗(歯科医師)

「良い歯をつくることは虫歯予防だけではなく、全身の健康にもつながる」ということを伝えていけたらと思います。そして、良い歯をつくるためには妊娠前からのお母さんの栄養状態や歯磨き習慣が赤ちゃんに影響することや、産まれた後の授乳や離乳食の食べさせ方が影響するということなど、お母さんたちが知らないけど、知れば誰でもできるようなことの情報発信をしていけたらと思っています。このプロジェクトが多くの方に広まり、みなさんの健康に繋がれば嬉しいです。