こんにちは!ヒガシです。
コロナウイルスが未だに猛威を振るうなか、全国各地さまざまなところで頻繁に起きる地震。もし今、大地震が起こったら……と不安な毎日を過ごされている方もいらっしゃるかと思います。
今回は、お子さんやご家族みんなで防災を意識するきっかけにもなる「おうちで防災キャンプ」について紹介していきます。
おうち防災キャンプって何?
現在、コロナウイルスの影響もあって、「キャンプ」や「おうちキャンプ」、「ベランピング」などの人気が高まっていますよね。そんななかで皆さんは、「おうち防災キャンプ」という言葉を聞いたことがありますか?
「防災キャンプ」とは、自治体等の避難所に実際に泊まりさまざまな防災知識を学び、実践力を身に付けるものですが、今のご時世「防災キャンプ」は難しいですよね。そのため、「おうちキャンプ+防災キャンプ」が合体した「おうち防災キャンプ」をしている方が増えています。
これは「おうちキャンプ」の延長線上のもので、おうちのなかで「テント」や「寝袋」、ガスコンロやランタンなどキャンプさながらのグッズを使用して非日常を楽しみながら、さらに防災の備えにもなるというもの。
もし大地震が起きて自宅待機ができる状態でも、「電気」「水道」「ガス」が一定期間使えなくなる可能性はとても高いです。
おうち防災キャンプで、ライフラインが整っていない状態での生活を体験しておけば、もしもの時に冷静に対処できるとともに、災害時に本当に必要なものが見えてくるきっかけにもなるのです。
おうち防災キャンプは災害対策にとってメリット多数!
おうち防災キャンプには、以下のようなさまざまなメリットがあります。
- 本当に必要なものが見えてくる
- お子さんやご家族の防災の意識を高められる
- 急な環境の変化によるお子さんのストレス軽減に
- 外出自粛しながらリフレッシュも
それぞれ紹介していきます。
本当に必要なものが見えてくる
災害時にライフラインが使えないと、とくに困るのが「暗い」「いつも通りに料理ができない」「水が使えない」「寒い・暑い」などが挙げられます。これに加え、災害時には地震等により家の中のものが倒れたり、ガラスが割れたりと、さらなる被害が出ている可能性もあります。
防災の備えをしておくことはもちろん大切です。ですが、実際に「電気」「ガス」「水道」が使えない状態を体験しておくことで、イメージが湧きやすく、我が家に本当に必要なものは何なのかが自ずと見えてきます。
お子さんやご家族の防災の意識を高められる
おうち防災キャンプをすることで、お子さんやご家族と一緒に「災害」について考えるきっかけの時間にもなります。
どんな備えをしたらいいのか、どう備えておけば災害時に家族が困らずに過ごせるか、などこれを機会に話し合っておくのもいいでしょう。
急な環境の変化によるお子さんのストレス軽減に
大人でも部屋が真っ暗になるだけで、こわくなったり、不安になったりしますよね。そんな状況なら、お子さんにとっては恐怖でしかないですよね。
たとえば月に1回でも、防災についてお子さんと話し、ランタンでの暗い部屋での生活にも慣れていれば、完全に不安が消えることはもちろんないですが、慣れていることで少しは環境の変化によるストレスを軽減してあげることができるでしょう。
外出自粛しながらリフレッシュも
そもそも「おうちキャンプ」や「ベランピング」などが流行ったのには、コロナウイルス感染を避けながら、自宅で非日常を体験して気分転換ができるという理由があります。
外で思いっきり遊べないお子さんのために、ご自宅で非日常を楽しみながら、プラスで「防災体験」もできるメリットがあります。
「おうち防災キャンプ」ではテーマを決めておくのもおすすめ
おうち防災キャンプでは、テーマを決めておくのもおすすめです。
たとえば、
- 1回目:非常食を食べてみる
- 2回目:電気やガスを使わず1日過ごしてみる
- 3回目:夜にランタンとヘッドライトだけで過ごしてみる
など、少しずつ体験してみるのもいいでしょう。
大地震によるライフラインの被害はいつまで続く?事前に想定しておこう
出典:総務省 平成28年(2016年)熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況等について
総務省のホームページの情報によると、
ライフライン |
東日本大震災 (2011年3月) |
熊本地震 (2016年4月) |
電気 |
1週間で95.6%復旧 |
1週間で全復旧 |
ガス |
約2ヶ月で復旧 |
約2ヶ月で復旧 |
水道 |
2012年5月時点で 4.5万戸が断水 |
約3ヶ月半で復旧 |
大地震によるライフラインの被害は、上記のようにまとめられます。
電気に至っては1週間でほぼ普及していますが、水道は2016年の熊本地震でも3ヶ月半かかっています。
もちろん、すべてのライフラインが回復するまでの間に、支援物資や給水なども次第に行われるようになります。
ですが、完全に復旧するまでにはどのぐらいの期間がかかるのかを想定しているのか、していないのかだけでも、備えや意識はかわってきます。これらをしっかり想定したうえで、備えておきましょう。
水道の復旧は早くて3ヶ月半!液体ハミガキを備えておこう
前回の記事でもお話したように、災害時には断水により水の使用が制限されます。災害時直後はどうしても生きることや、なんとか生活していくことに意識がいくため、オーラルケアは後回しになりがちです。そこで活躍するのが、「液体ハミガキ」なんです!
水が貴重で歯磨きができない
災害時には、水は貴重な存在です。いつも当たり前にしている歯磨きはうがいをする際に、「水」が必要ですよね。
水は生きていくために使用することに優先されるため、オーラルケアがどうしても後回しになってしまいがちになります。
「ちょっとぐらい大丈夫……」が命を奪う
「ちょっと歯磨きしなくても、大丈夫」「しばらく放っておいても問題ない」などとお口のケアをせずに放置すると、じつは命の危険性があります。
とくに災害時には免疫力も下がっているため、菌に対しての抵抗力が下がります。そのためオーラルケア不足は誤嚥性肺炎や持病の悪化を招き、さらにはウイルスにも感染しやすくなるのです。
液体ハミガキは水がなくても歯磨きできる
「液体ハミガキ」は、水を必要としないオーラルケアグッズです。貴重な水を使わずに歯磨きができるので、気兼ねなく歯磨きができます。
最近ではオーラルケア不足が命に関わることが知られ、「液体ハミガキ」を備蓄している自治体も増えてきています。
災害発生後しばらくすると物資として配給されるかもしれませんが、3ヶ月ほどの長い期間断水の可能性があるため、ご家族の数が多い方はとくに、ご自宅に余裕をもって「液体ハミガキ」を準備しておくことをおすすめします。
まとめ
おうち防災キャンプで、実際にライフラインがない環境を体験しておくことで、ご自身やご家族のために必要な防災対策がリアルに見えてくるかと思います。
最近では「おうち防災キャンプ」も流行っており、気軽に防災体験ができます。
防災グッズも100円均一でも手軽に揃えられるので、まずは体験しやすいものから試してみてください。
また先述したように、災害時にはお口のケアが後回しになりがちです。液体ハミガキを備えることも大切ですが、普段からお口の健康を保ち、定期的なメンテナンスで災害時にトラブルが起きるリスクをなるべく少なくしておきましょう。