甘い物をたべると虫歯になると思っていませんか?

by 418編集部

甘いものがそのまま歯を虫歯にする原因ではありません。「虫歯」とは歯が脱灰(溶け)た状態のことをいい、この状態はさまざまな条件が重なることで起こります。そこで今回は虫歯が発生するための条件や、虫歯の原因となる菌の感染についてお話ししたいと思います。

 

虫歯はどうやって発生するの?

口内に食物が入ると、虫歯の原因菌が糖分をエサにして分解します。その際に酸が作られ口内は酸性になります。また、細菌は「歯垢」という塊となって歯の表面に付着します。

歯垢が歯の表面に着いたままになっていたり、酸性に傾いた口内が通常の状態(中性)に戻るまでに時間がかかってしまたりすると、酸で歯が溶けやすい状態が続いてしまいます。こうして歯は溶けて「虫歯」となってしまうのです。

 

4つの条件が揃ったときに虫歯は発生します!

口内には「歯」があり、「虫歯菌」が存在している人がほとんどでしょう。このお口の状況の中に「糖分」が摂り込まれた時、酸性になっている「時間」が長く続くことによって虫歯が発生する条件が揃ってしまいます。

ということは歯、虫歯菌、糖分、時間の条件をどれかひとつでも排除すれば虫歯にならないということになりますね

 

虫歯は他人から感染することはあるの?

「虫歯」は感染しませんが、「虫歯の原因菌」は感染してしまいます。

 

産まれたときは無菌状態

虫歯の原因菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口内にはまだいません。虫歯菌は「歯」をすみかにしているため、「歯」という環境がないと生きていけないからです。

しかし、歯が生え始めたら感染できる環境となります。離乳食が始まれば「食物」をお口に入れるようになりますので、虫歯菌に感染すればいつでも虫歯になるかもしれない状態ということです。 

 

虫歯菌の最初の感染経路はお母さんかも?!

お母さんが虫歯だから虫歯が感染してしまうという訳ではありません。現在お母さんに虫歯が無くても、元々持っている菌が日々おこなわれる触れ合いの中で唾液を介して感染させてしまうことが多いのです。

例えば離乳食を食べる時のスプーンやおはしの共用や、キスなどのスキンシップなど。虫歯菌の最初の感染経路としていちばん多いのは、悲しいかなお世話に一番関わるであろう「お母さん」なのです。

 

4つの条件が揃わないようにする=虫歯を予防することができます

「歯」「細菌」「糖質」「時間」の4つの条件が揃わないようにするためには…。

糖分を控えたり、酸性になっている時間をなるべく早く中性に戻すために歯磨きをする・ダラダラ食いをしないなどの工夫をする。このような工夫をすることで虫歯になりにくい環境にすることができます。

虫歯菌は一度感染してしまうと、ゼロにすることができません。毎日の生活習慣の中で歯磨きや食生活に気を付けることで、その数を増やさないようにコントロールすることが大切です。

江頭 小百合(歯科衛生士)

監修:江頭 小百合(歯科衛生士)

3姉妹の母、歯科衛生士ライターとして活躍中。小児歯科の現場や母親としての経験を活かし、お口の悩みやギモン、歯の健康に大切な情報をみなさんに楽しく・解りやすくお伝えしてもらっています。「418PROJECT」、歯科衛生士スタディグループ「Hygeia(ヒュギエイア)」在籍。