【虫歯の仕組みについて】よくある質問をまとめました

虫歯になる仕組みを教えて。どうして虫歯になるの?

ある4つの条件が揃ったときに虫歯は発生するのです!

人のお口の中は、食事をすると状態変化が起こります。

まず、お口の中に食物が摂り込まれると、常在している虫歯の原因菌が食べ物の糖分などを自分のエサにします。その糖分を分解するときに酸が作られ、お口の中は酸性の状態に傾きます。 また、細菌は「歯垢」という塊となって歯の表面に付着します。歯垢が歯の表面に着いたままになっていたり、酸性に傾いたお口の中が通常の状態(中性)に戻るまでに時間がかかってしまたりすると歯を溶かしやすい状態が続いてしまうことになります。このことから歯は「虫歯」となってしまうのです。 みなさんのお口の中には「歯」があり、「虫歯菌」が存在している人がほとんどでしょう。このお口の状況の中に「糖分」が摂り込まれた時、酸性になっている「時間」が長く続くことによって虫歯が発生する条件が揃ってしまうということになります。

逆にいえば、「歯」「細菌」「糖質」「時間」の4つの条件が揃わないようにすることで虫歯を予防することができます。 虫歯菌が大好きな糖分を控えたり、酸性になっている時間をなるべく早く中性に戻すために歯磨きをする・ダラダラ食いをしないなどの工夫をする。このような工夫をすることで虫歯になりにくい環境にすることができるかもしれませんね。

虫歯は遺伝するの?

 

「虫歯」は移る病気。そのものは遺伝しません。

虫歯になりやすいお子さんのいらっしゃるご家庭は、ご両親から「幼いころ虫歯になりやすかったんですが、それで子供も虫歯になりやすいのでしょうか?」と言われるケースがよくあります。 「虫歯は遺伝」だと勘違いされている人も多いのではないでしょうか?

虫歯のなりやすさは遺伝することはありません。みんな、生まれてすぐの赤ちゃん時代に虫歯の原因菌をお口の中に持っていないのです。 ですから「生まれつき虫歯になりやすい人」はいないという事になりますね。

実は虫歯菌は、お父さんやお母さんといったような、赤ちゃんの身の回りのお世話を主にする人から感染することが多いのです。 赤ちゃんの食事の介助をする際にお箸やスプーンを共有することやキスなどのスキンシップから、お世話する人の持っている虫歯菌が赤ちゃんの口に入り感染します。 そして一度感染した虫歯菌をゼロにすることは難しいので、将来虫歯になるリスクがあるお口になったことになります。

そう考えると、生まれ持っての遺伝では無いにしても、「両親が虫歯になりやすい=虫歯菌をたくさん持っている」という可能性が高いので、ご両親から虫歯になりやすい生活環境を受け継いでいるということは言えます。 そこで、虫歯になりやすいお父さんやお母さんは、赤ちゃんが誕生する前にお口の環境を改善するために歯科医院を受診されることをお勧めします。

 

虫歯になりやすい人と、なりにくい人がいるのはなぜ?

それは、虫歯になってしまう条件が揃いやすいか揃いにくいかの違いなんです。 毎日しっかり歯みがきしているのに、なぜか虫歯になってしまうという人がいます。 かと思えば、お口のケアに無関心で歯みがきも適当なのに虫歯にならないという人もいます。 この違いは一体何なのでしょう?

虫歯ができるために必要だと言われている条件が4つあります。

お口の中に「歯」が存在し、そこに「虫歯菌」が住み着いていること。そしてその環境の中に「糖分」が入ってきたときに虫歯菌が活動できる「時間」が長いことです。 この虫歯ができる条件が揃いやすい人は虫歯になるリスクも高いということになります。 では、この4つの条件が発生しやすい人とはどんなお口の環境なのでしょう。 これを左右するのは「歯の環境」と「唾液の分泌量」と「生活習慣」です。 まず「歯の環境」については、歯並びがポイントの一つです。 歯並びが悪いと歯ブラシが行き届かない部分に歯垢が残りやすくなり、虫歯になるリスクも高くなります。 また、噛むときに特定の部分のみに負担がかかってしまい、すり減りやひび割れなどが起こることもあり、そこから虫歯が発生することもあります。 このように、歯並びが整った人に比べると虫歯になりやすい環境となってしまうのです。

「唾液の分泌量」は多いほど良いとされ、少ないと虫歯になりやすいとされています。

これは唾液の成分に「自浄作用」というお口の中を自然に洗い流してくれる作用があり、虫歯菌の増殖を抑えてくれるからです。 さらに食後歯が溶けやすい環境になったお口の中を中和して歯が溶かされないようにしてくれたり、溶かされ始めた虫歯のはじまりを「再石灰化」という作用で修復してくれるという優れた分泌物なのです。 そして「生活習慣の乱れ」が虫歯のリスクを高めることに繋がります。 ダラダラ食いや、就寝前に飲食して歯磨きしないまま寝ているなど、生活習慣が乱れていると唾液の自浄作用を上手に働かせることができません。

また、砂糖を多く含む食品や歯にベタベタとくっつく食べ物などを好んで食べたり、ジュースを日常的に飲んでいたりするとお口の中は常に虫歯になりやすい環境になってしまいます。 歯のおかれた環境の違いや生活習慣の乱れが唾液の分泌量を左右する場合もあります。どれか一つでも修正すれば良いという訳でもありません。 ご紹介したような条件をふまえ、自分のお口や生活習慣は虫歯になりやすいタイプなのかどうか考えてみてくださいね。

 

一生のうちで虫歯が発生しやすい年代ってあるんですか?

 

一生のうち、何度か虫歯になりやすい年代があります。

乳歯が奥歯まで生え揃う時期

乳歯の奥歯が生え揃う3歳頃は急に虫歯が増えてくる年齢です。 前歯だけの時期はまだ歯の接面も少ないですし、すき間があることが多いため、汚れが付きにくい環境といえます。

3歳頃になると奥歯が生え揃ってきます。奥歯は臼のような形状をしているため、歯と歯の接面が前歯よりも広く、汚れが残りやすいのです。

またその頃には食事の幅も広がり、おやつも含めてさまざまな種類の食べ物を食べるようになっているため、この時期から急に虫歯が増えるお子さんが多くなる時期です。

永久歯へ交換時期

次に虫歯になりやすい時期は、6歳臼歯が生え始めるころです。

一番奥の乳歯の奥に生え始め、噛み合わせの中心となる大切な永久歯ですが、完全に生えてしまうまでに時間がかかる歯でもあります。そこで、深くて複雑な溝に汚れが溜まりやすく、加えて生えたての時期は歯の質も弱いため、酸に侵されやすい歯のため注意が必要です。

また、同時期ころから前歯から段々と乳歯が抜けて永久歯に交換し始めます。 交換期中は歯並びがデコボコになりやすい時期でもあり、歯磨きがうまく行き届きにくいため虫歯になりやすい期間でもあります。

親離れし始める時期

中学生から高校生の時期は部活や塾が忙しく、食生活が乱れがちになる傾向にあります。 また、部活動でスポーツドリンクをよく飲んだりすることも増え、成長期でもあるためホルモンバランスも乱れがちです。

そのようなさまざまなことが重なり、お口の環境も悪くなりやすい時期ですが、幼いころのように大人が仕上げみがきをしてあげるといったようなことも無くなってしまうため、中高生になっていきなり虫歯が多発するといったことも起こってしまいます。

高齢者

高齢者になると、加齢とともに歯や歯茎の健康状態も若い時のような元気はなくなってしまいます。歯ぐきが下がってしまったり、唾液の分泌が減って歯を自然に洗浄したり除菌したりする効果も減ってしまいます。 そのような環境の中で飲食の回数が増えたり、持病で飲む薬の影響なども影響して虫歯になりやすくなってしまいます。

418 編集部

監修:418 編集部

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