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早期発見・早期治療!小児歯科をお勧めする理由

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小児歯科ではない歯医者さんに子どもが受診してもいいのですか?

もちろん可能ですが、できる処置に限りがあるかもしれません。

歯科では、歯科医院の看板に一般歯科や矯正歯科、小児歯科といったように、専門分野を記載していることがよくあります。

「小児歯科」と書かれていなくても受診できないといったことではなく、記載している場合には「その分野に特化していますよ」という目安だとお考えいただいたらよいとおもいます。 ただし、小児歯科に特化していない歯科医院では、小児の対応に不慣れであったり、小児用の器具などが揃えていない場合も考えられます。 たとえば泣いて暴れるので治療がしにくい場合や、頑固にお口を開けてくれないお子さんは「治療できないので様子を見ましょう」と何もしないで帰るということも。

小児の取り扱いに慣れている小児歯科専門で開院している歯科医院を受診されることをオススメします。

また、小児歯科には日本小児歯科学会が認定する「小児歯科専門医」という制度があります。こちらに登録された歯科医院は小児の取り扱い法をしっかりとマスターしたスタッフが揃っており、子供の歯に対し、高度な専門的知識と治療技術を持った歯科医師ばかりです。このように小児の取り扱いに慣れている歯科医院を受診する方が、お子さんにとって安心・安全な処置を受けることができ、お子さんの成長に合わせた予防やアドバイスなどもたくさん得られることでしょう。

どんな症状があったら歯医者に行くべきでしょうか?

お子さんに自覚症状が出るころに来院では遅いんです。

虫歯ができてすぐは痛みを感じることはありませんし、ある程度進行しても小さいお子さんは痛みに対して鈍感なため、「痛い」と訴えたころには大きな虫歯になっていることがほとんど。

もちろん、痛みや不具合があればその都度歯科医院を受診すべきですが、虫歯や歯周病などを早期発見・早期治療するためのサインとしての症状を考えるのであれば難しいのが正直なところです。

では、どのようなタイミングで歯医者に行くべきなのでしょうか?子供のお口の中は日々の変化が大きく、歯の生え変わりでいえば乳歯が抜ける6歳頃から生え揃う12歳頃までは虫歯になりやすい時期でもあります。抜けた歯の部分に永久歯がきちんと並ぶかどうかも気になるところ。そこで、何も症状が無くても、虫歯やお口の機能などの病気とリンクしていることもありますので、注意が必要です。

そして、歯科医師が決めた間隔を守り、症状が出る前に早期発見・早期治療できるよう、歯科検診を受けていただくのがよいでしょう。

なぜ歯医者さんは、定期的に通ってくださいと言うのですか?

お子さんのお口の環境は日々の変化が大きいからです。 小児歯科に通うであろう乳児期から中学生くらいまでのお子さんは、お口の成長や環境の変化が著しい時期でもあります。

歯や唾液の性質の違いによって虫歯になりやすさも違いますし、食事や飲み物の変化も大きく変わる年齢でもあります。

また、顎の成長も進み、歯が乳歯から永久歯へと交換したり、顎の成長や姿勢なども成長・変化します。 このような時期はお子さんの体質や生活に合わせた歯科検診期間を設け、定期的に管理することでお口だけでなく全身の健康を守るという意味もあります。 定期的に通っていれば、虫歯ができてしまっても早期発見・早期治療につながりますし、歯が抜けて歯並びが一時的に不揃いな場合にはその時期に合った歯磨き法もお伝えすることができます。

虫歯予防も継続することで効果が持続しますので、定期的にチェックして予防を追加することも大切なのです。

定期的に通うことでお子さん自身が自分のお口を守ることへの意識が高くなることが重要です。 そして、定期的に歯科医院と接点を持つことで、苦手意識を持つ方が高い歯科医院への恐怖心もなくなります。大人になってからの自分の健康を守る意識が子供の頃に身につけることもできるのです。

保育園や幼稚園の歯科検診で何も指摘されなければ安心していいですか?

 

検診結果が「虫歯はありません」であっても100%安心とは言えません。

保育園や幼稚園でおこなわれる歯科検診は「集団検診」です。

たいてい園のホールなどでおこなわれ、お口の中を照らすライト等の設備が無いまま検診がおこなわれます。 お子さん一人対してかけることのできる時間も長くはとれませんし、十分でない環境の中での検診ですから、小さな虫歯は見逃されてしまう可能性もあります。

歯と歯の間のように肉眼で確認することのできない部分の「隠れ虫歯」に関しては、レントゲン撮影等がおこなえないため調べることができません。

ですから、保育園や幼稚園の集団検診で何も指摘されなかったので「歯科医院の検診の時期と重なっているけどお休みしよう」などとは考えず、しっかりとした設備で詳しく診てもらうことのできる歯科医院での定期検診を受けることをオススメします。

小児歯科検診でやってくれる事は?

 

虫歯のチェックをはじめとするお口に関する診査と必要な治療の診断はもちろんのこと、検診を通じてお子さんが正しい知識を身につけ習慣化できるようなお手伝いもしています。

小児歯科検診の内容は、歯科医院によってメニューに違いがありますが、まずは歯を中心としたお口の中をチェックです。虫歯、歯茎の状態、粘膜の状態、歯並び、噛み合わせの状態などをくまなく診査・診断します。これはどの歯科医院でもおこなっている検診内容です。

お口全体の環境は、お子さんの成長を知るために重要な要素がたくさんあり、歯科医院はそれに伴って食事の指導や生活環境の改善をご提案するためのヒントにもしています。

そして、個々のお口の状態や年齢に合わせて、フッ素塗布やシーラントなどの虫歯予防をおこなったり歯磨きのしかたやおやつ指導・食事指導などの提案があります。 このような健診での予防や保健指導は、お子さんが全身の健康を生涯保つことができるよう、小児期に正しい知識を身につけ習慣化できる場としてぜひ活用していただきたいと思います

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418 編集部

専門家によるお口の子育て情報配信、コラムやQ&Aで“健口”知識をわかりやすくお伝えします! 418プロジェクトは、健康と笑顔あふれる社会を目指し、虫歯予防・健康・発育・食育を楽しく学ぶプロジェクトです。一緒に虫歯ゼロ活動に取り組みましょう☆

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  3. 418 Smile Press 〜家族のためのお口と健康情報〜 2022.08

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