お口のQ&A

乳歯が抜けた!永久歯への影響は!?

乳歯が抜けたら根っこの先がありません!まだ歯茎の中に残ってる?

 

乳歯の根っこは歯茎の中で吸収されて抜けるので、歯ぐきの中に残ることはほとんどありません。

乳歯が抜けるまでには、下にある後続の永久歯の頭がだんだん上ってきて乳歯の根っこを押します。

その刺激で乳歯の根っこは組織がだんだん吸収されて短くなっていきます。やがて歯ぐきの上に出ている頭だけになって抜け落ちるというプロセスです。 抜けた歯が頭だけの状態を見ると、「根っこは折れて歯ぐきの中に残っているんじゃないの?」と心配される方もいますが、そのようなことはほとんどありません。

乳歯が抜けると最初は、生えていた部分の歯茎に少し穴が開いていることがあります。

そこに堅くて白い歯のようなものが見えるので「根っこが残っているのでは?」と思われがちなようです。 これは先ほどお話しした後続の永久歯の頭が次に控えてそこまで上がってきているのが見えているという状態がほとんどなので心配いりません。

歯ぐきに根っこが残るというケースは全くないというわけではありません。

永久歯が乳歯を順当に押し上げきれず、乳歯の根っこが一部分だけ残ってしまうこともあります。 薄くてもろくなった乳歯の根っこが中で割れて残ってしまうというケースもごく稀ですがあるのです。 もしもそうなった場合、気づいた際には歯科医院でレントゲン撮影で確認して除去したりすることもできます。また、気づかない場合でも、「しばらく経って歯ぐきから外へと押し出されてきた。」なんてケースもあるんですよ。 もしも根っこが残っていないか気になったり、歯ぐきが何もないのに炎症を起こしたり痛んだりというようなことがあれば歯科医院に相談してみましょう。もし違っていたとしても、しっかりプロの目で確認してもらえれば安心ですよ。

 

乳歯の歯並びにすき間があるのですが大丈夫ですか?

 

大丈夫です!そして本来は乳歯はすき間がある生え方のほうが望ましいのです。

乳歯の歯並びにすき間がある方がよい理由は、「永久歯への交換」が関係しています。

乳歯の下に控える永久歯の大きさは、前歯に関しては乳歯よりも大きく、奥歯は乳歯よりも小さい歯が交換します。まずは前歯から生え変わりますので、乳歯よりも大きな永久歯が並ぶためには乳歯にすき間が無いとスペースが足りません。 もしも乳歯が詰まって並んでいたとしても、体の成長に伴って顎も成長しますから、顎の大きさが広がって乳歯にも隙間が生まれる仕組みになっているのです。これを「発育空隙(はついくくうげき)」といいます。

空隙が成長と共にできるよう、順当な顎の発育が望ましいのです。

最近では顎の成長がうまく運ばないお子様が多く感じられます。歯並びの悪いお子さんが多くなっているのもそのためだと言えるでしょう。 顎が小さいお子様が増えていることで、乳歯の歯並びですでに重なりを持つほど狭いこともあります。顎は何度か成長のタイミングがありますから、この状態でも様子を見ているとだんだん隙間ができることも期待できます。 まずは1歳半頃に乳犬歯まで生えてしまったら顎の成長が一旦休憩。そして乳臼歯が生えてきて一旦前歯のすき間が狭くなります。その後4歳頃からまた永久歯への交換の準備のために再び顎が成長し、前歯にスペースが生まれるという流れです。 隙間があることは自然なことであり、隙間が無くても無理に作る必要もないので、しばらくは様子を見てあげましょう。

乳歯の虫歯は大人の虫歯となにか違いはありますか?

 

虫歯の進行度合いや症状、色などに違いがあります。

乳歯は、永久歯と比べると歯が半分程度の厚みしかなく、歯の固さも劣ります。

また、歯の中央にある神経に関しては、永久歯よりも乳歯の方が大きいため、一旦虫歯ができてしまうとあっという間に神経まで届いてしまいます。 ですから、乳歯は永久歯と比べて虫歯の進行が早く、痛みを感じるころにはすでに大きな虫歯になっていることが多いのです。

虫歯と言えば「黒くなる」というイメージありませんか?

乳歯の虫歯はあまり色が付かないため、大きくなるまで気づかないことがあります。 もともと虫歯とは、歯が酸によって溶かされた状態のこと。色は白っぽい状態から始まります。乳歯は進行が速いため色が付かないまま進行しますが、永久歯の虫歯は進行が緩やかなため、虫歯の部分に色が付きやすくなってしまう状態になるのです。

子どもは大人に比べて痛みの感覚が鈍感です。

虫歯になっても気づきにくく、もし痛みがあってもどこが痛いのかはっきりとした場所が解らないということも。痛みもあったりなかったりする場合もあり、「治まったのなら勘違いかな?」と思ってしまうこともあります。 そして先にお話ししたように、歯が薄いため、痛みを感じるようになった頃には、すでに虫歯が深く進行してしまっているということも多いのです。

歯科医院で定期検診を受けることをおすすめします。

乳歯の虫歯はあまり痛みを感じにくく、色も目立ちにくいため、永久歯の虫歯よりも進行が早くて大きな虫歯になるまでにさほど時間がかかりません。 定期的にプロの目でチェックしてもらえば、もしも虫歯が始まっていたとしても早期で対処することができ、痛みを伴うような虫歯になることはなくなるでしょう。

永久歯が乳歯の内側に並んで生えてきたら、乳歯を抜歯する必要があります。

 

抜けきれなかった乳歯を抜歯する必要があります。

乳歯が抜けきれずにその歯と対象となる永久歯が別の場所から生えてきてしまっている状態のことを「ダブル デンティション」といいます。

本来、乳歯は生え変わりの時期が近くなると、下に控えている永久歯が乳歯の根っこを伝って上昇してくることによって、根っこが吸収され短くなってきます。 そして頭だけになった乳歯は徐々に動揺し抜け落ち、下から永久歯が生えてくるという仕組みです。 しかし何らかの理由で永久歯が乳歯の根っこがある部分とは違う場所を上昇してしまい、刺激を受けることのなかった乳歯は根っこが残ってしまいます。そのため、乳歯が抜けきれていないまま、別の場所から永久歯が生えてくるのです。 乳歯と永久歯の生えてきた場所が大きくズレていると、放っておいても乳歯はなかなか自力で抜けることはありません。

永久歯がズレた位置で完全に生えてしまう前にできるだけ早く乳歯は抜歯して、永久歯が正しい位置に戻れる可能性が高まるようスペースを開ける必要があるのです。

まずは抜歯が必要かどうかの判断が必要ですので、重なって生えていることに気付いたらできるだけ早く歯科医院相談されることをおすすめします。

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418 編集部
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