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お口の健康コラム

赤ちゃんの食事やおやつの開始時期 月齢で判断しないでその子のタイミングで始めましょう

赤ちゃんの離乳食やおやつ、いつからどんなものを食べさせるのかはどんなママも育児中の悩みのひとつです。歯科医院でも離乳食やおやつの質問は頻繁にあります。また、育児雑誌や育児本、最近ではネットにもさまざまな情報があり、一体どれを参考にしたらいいのか迷ってしまいますよね?

離乳食スタートを見るのは「月齢」ではなく「口腔機能」

育児マニュアルにはよく「6ヶ月になったら離乳食を始めましょう!」とあります。寝返りもハイハイも笑い声が出るのもそれぞれ時期が違うのに、なぜ離乳食の開始だけみんな同じ時期にスタートするのでしょう。離乳食の開始時期も、月齢ではなく口の機能の成長に合わせて開始するのがベストなのです。

離乳食は「口腔機能」を見て始めてほしい!

離乳食というのは母乳やミルク以外の食物を摂取するということです。 歯科が考える離乳食のスタートのサインは「歯が生えたら」。これが、母乳以外の食べ物が受け入れられるようになったよという赤ちゃんからのサインです。歯がたくさんない赤ちゃんは、最初は舌を使って離乳食を食べ始めます。少しずつ歯の数が増えてくることで、徐々に舌の動きも変わってきます。その動きによって硬さを変えてあげることで「噛む」という動作を学んでいきます。

離乳食相談ができる歯科医院も増えています

マザークラスや公共の離乳食教室といえば、食材の工夫や調理法、時期に合わせた硬さなどのアドバイスを受ける事はできますが、お口の機能や歯の本数を見てその時期に合わせた硬さのアドバイスはありませんよね?栄養のことを考えることも勿論大切ですが、ぜひ、離乳食指導を受けることができる歯科医院で、お子さんのお口の状態に合わせたアドバイスも受けて頂きたいと思います。

おやつはいつからはじめたらいいの?

「おやつ」とは本来甘いものやスナック菓子の意味合いではなく、お子さんの3食の合間におこなう食事の一部です。年齢や月齢でいつから開始という目安ではなく、3食の食事が定着して開始するようにしましょう。

どんなおやつがいいの?

おやつは「4度目の食事」といわれるものです。3回の食事で賄えきれないエネルギーの補給をする役割があります。甘いお菓子ではなく、おにぎりやふかし芋、バナナやりんごなどの果物などが理想です。また、いりこや昆布などはしっかり噛めるのであごの成長も促してくれます。

お菓子やジュースはいつからあげてもよいですか?

食べずに済むのであれば食べないのがベストです。 特に3歳までは全く必要ありませんし、むしろこの時期に砂糖を覚えてしまうと、やめるのが大変です。 お菓子やジュースなどの砂糖をどれだけ先のばしにできるかは、将来のむし歯も歯並びにも関わってきます。

「 正しく食べる+身体によいおやつを選ぶ」がポイント!

離乳食やおやつは、お子さんの成長のために「食べさせるための工夫」を中心に考えてしまいがちです。しかし、お口の機能が順当に成長しないと、大人になっても食べれないまま成長してしまうこともありますし、歯並びも悪くなり虫歯や歯周病、生活習慣病になりやすくなります。「どんなものを食べさせるか」と併せて「正しく食べることができる口腔機能を育てる」ことも意識していただきたいと思います。

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