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お口の健康コラム

【妊娠期間別】必要な「1日のエネルギー量」を知って 元気な赤ちゃんを育むための食事を考えてみましょう

妊娠期間はおよそ280日とされていて、妊娠初期・中期・後期と分かれています。この3つの分類によって、お母さんの1日のエネルギーの摂取量が変わってきます。

どれくらいのエネルギーが必要なのか、またどんなものを摂取するのが、お母さんやお腹の中の赤ちゃんにとって必要なのかご紹介します。

妊娠期間によって変わる 1日のエネルギー量とは?

妊娠中は母体組織の増殖、特に子宮や胎児の発育、ホルモン分泌の変化によって非妊娠時と比べて基礎代謝量が大きく変化します。

その結果、体重当たりの消費エネルギーが増加するため、妊婦さんにはエネルギー付加量があります。

初期:16週未満:+50kcal  中期:28週未満+250kcal  後期:28週以降+450kcal

<めやす>

250kcal:普通茶碗約1杯分(140~160gとして)

240kcal:食パン6枚切 約1枚半

妊娠中は貧血を予防しましょう!

お母さんの体の中では、赤ちゃんを成長させるためにたくさんの血液が必要になります。血液の量が増えても赤血球の製造が追いつかず、血液が薄くなってしまうことによって貧血を起こしやすくなります。

ただ、実際はお母さんが貧血状態にあってもよほど重症でない限り、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

はなぜ貧血を予防する必要があるの?

貧血を予防するのには、以下のような理由があります。

  • 体力低下により有効な陣痛がこない
  • 産後、子宮の戻りが順調にいかない
  • 母乳の分泌にも悪影響を及ぼす

 

特に女性は毎月の月経による出血も伴い、男性と比べると体内の鉄の貯蔵量も少ない

ため、日頃から鉄分を意識して貧血を改善しておくことが大切です。

貧血予防としてはバランスのとれた食生活が大切

鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄があります。

ヘム鉄はレバーや赤身魚などの動物性食品に含まれるものをいい、非ヘム鉄は豆やほうれん草などの緑黄色野菜といった植物性食品に含まれるものをいいます。

 

貧血にはヘム鉄が望ましいとされています。

非ヘム鉄は吸収率が悪いとされていますが、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収促進されるので、効率良く摂取できるよう工夫しましょう。逆に緑茶やコーヒー、紅茶は鉄の吸収を妨害してしまうので食べ合わせには注意が必要です。

妊婦さんが摂るとよいとされている「葉酸」とは?

「葉酸」という栄養素を聞いたことはありますか?

妊娠を希望、妊娠した時から積極的に摂取してほしい栄養素です。

主にほうれん草や、チンゲン菜、ブロッコリー、大豆、いちご、オレンジに多く含まれます。

先天性異常症の発症リスクをおさえるといわれています

先天性とは生まれつきの病気のことを指します。症状はタイプによって様々です。

葉酸にはこのリスクをおさえる働きがあると言われています。その為、厚生労働省では葉酸の摂取をすすめています。

野菜は1日350g摂りましょう!

この量をクリアできれば自然と葉酸は摂取できることになりますよ。

難しい場合は、サプリメントなどを活用するのもよいでしょう。

まとめ

1日のエネルギー量を知っておくと、意識して食事することに繋がります。

ただし、あまり意識しすぎると、ストレスに感じてしまう方もいるかもしれませんので、あくまでも目安に考えてみてくださいね。

いちばん大切なのはお母さん自身が健康でいることです。それこそが赤ちゃんの健やかな成長につながります。

お母さんが無理なく、ストレスなく、毎日を笑って過ごせますように..♪

 

  • 記事を書いたライター
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山下宗 (歯科医師)

お口の健康は10年後、20年後…とずっと先の将来まで見据えて、予防、健康維持をしていかなければなりません。 長い付き合いになるからこそ、みなさんにはより良い知識をつけていただきたいと思っております。 お口の健康を守るためには、歯医者さんで行うメインテナンスが大切です。また、それ以上に重要なのが、正しい歯磨きや規則正しい食生活をはじめとした「健康的なお口を育む日常生活」を送ることです。日常のお口のケアについてもアドバイスさせていただきます。 私たちと一緒に、おいしく食事を食べられるお口の環境を守っていきましょう。 お口のことで悩みごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

  1. 【妊娠期間別】必要な「1日のエネルギー量」を知って 元気な赤ちゃんを育むための食事を考えてみましょう

  2. 妊娠性歯周病によって起こるお腹の中の赤ちゃんへの影響を予防しましょう!

  3. つわりとお口の関係を知って、妊娠中を健康に乗り切りましょう!

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