味覚の中でも「甘味」は大人も子供も好む人が多い味ですよね。疲れた時、甘いものが食べたくなるという人も多いのではないでしょうか。でも実はこれが「依存症」の症状のひとつであり、知らないうちに砂糖を摂り過ぎてしまっているかもしれません。
虫歯の原因以外にも、砂糖を摂り過ぎたらどうなるのかということを広く知っていただければと思います。
砂糖依存症になるのはなぜ?
砂糖を摂取すると脳内で様々な神経伝達物質が分泌されます。この現象自体は危険なものではありませんが、人に癒しを与える麻薬のような性質を持っています。身体が疲れたときやストレスを感じる度に甘いものを食べて癒しを得るようになるとこの快感がクセになり、やがて中毒のように『砂糖を摂ること=幸せな気持ちになる』と無意識に脳が感じるようになってしまいます。快感を得るために砂糖を摂る、この悪のスパイラルに陥るのが砂糖依存症です。
砂糖は清涼飲料水やパン、スープなどの加工品、調味料にも含まれています
普段甘いお菓子を食べない人でも知らず知らずのうちに砂糖を大量摂取し、砂糖依存症になる可能性があります。 甘いものはほとんど食べない思っている人ほど要注意です。
代用甘味料がさまざまな食品に使われています
食品に甘味を添加するために使用される果糖ぶどう糖液糖はトウモロコシを原料とした甘味料のこと。原料が天然なものなので安全のように思えますが、その原料となっているトウモロコシは、遺伝子組み換え作物である可能性が高く、懸念される病気として生活習慣病、ガン、腫瘍、アレルギー、不妊症などが挙げられます。
この甘味料は低温でより甘さを感じやすいことから、清涼飲料水やドレッシング、焼肉のタレ、乳酸菌飲料、ヨーグルトなどで幅広く使われています。 特に飲料からの砂糖の摂取特に気をつけてください!
砂糖を摂りすぎるとどうなる?
糖質の消化の際に必要なのがビタミンやカルシウムなどの栄養素です。甘いものをたくさん食べるということは、体内でそれだけの糖分を消化するためにビタミンやカルシウムも大量に必要になってきます。
血糖値の急激な上昇
身体は血糖値を下げようとインスリンというホルモンが過剰に分泌され、低血糖に陥ります。 低血糖になるとめまいや急激な眠気、神経過敏などが起き、再び血糖値を上げようとすると攻撃のホルモンと呼ばれているアドレナリンにより、強い食いしばりや歯ぎしりが起きます。
歯や歯ぐきを弱くしてしまう
せっかく摂ったビタミンやカルシウムも、ほとんどが砂糖の消化に使われてしまい、歯ぐきや骨など本来必要な場所に不足してしまいます。そして歯肉の腫れや出血など様々な症状を起こしやすくなります。
食事全体を見直してみましょう!
知らないうちに砂糖依存症になっているかもしれない!という方、実は多くいらっしゃいます。体に良いと思って摂取していたものに、実は甘味料が使われていたということもよくあることなのです。砂糖の依存や過剰摂取は自分では気づかないことがほとんどです。口腔内をみて早期に気づけることもあるので気になったときはいつでも専門家にご相談くださいね。