永久歯は6歳前後から生え始め 12歳頃までに28本生え揃います

患者の皆さんからよく「永久歯はいつからどのようにして生えてくるのか」と質問されることがあります。そこで今回は、永久歯はいつごろから、どのようにして生えてくるのかをご紹介したいと思います。

永久歯は6歳前後になると下の真ん中の前歯(乳中切歯)から生えてきます

乳歯が3歳頃に生え揃い、しばらくして6歳前後になると、まず最初に下の歯の真ん中の前歯「中切歯(ちゅうせっし)」から抜けて永久歯に生え変わります。

乳歯が抜けて永久歯が生えるプロセス

永久歯は生後3カ月頃には歯ぐきの中で成長し始めます。これが歯の赤ちゃんである「歯胚(しはい)」です。生まれてすぐに、永久歯へ交換する準備を始めるのですから驚きですね。そして徐々に成長しながら、何年もかけて乳歯と交換する準備をするのです。 永久歯の歯胚が十分に大きく成長し、生える準備を整えると乳歯の根っこのまわりには根っこを吸収していくための組織が現れます。これが乳歯を下から押しながら根っこを吸収し、だんだん短くしていくことで乳歯は支えがなくなり、グラグラ揺れ始めて自然に抜けるという仕組みです。

6歳頃から12歳頃徐々に約6年かけて永久歯に生え揃います

大人への成長とともに子供の顎は大きくなりますが、乳歯は大きくなりません。そこで、顎の骨の成長に合わせて乳歯は抜け、1度だけ永久歯として生え変わります。個人差がありますが、一般的に6歳前後で生えかわり始め、12歳頃までに全て永久歯が生え揃います。

生え変わりの順番は?

乳歯の生えかわりは、通常乳歯が生え始めた順番と同じ、下の真ん中の前歯である「乳中切歯(にゅうちゅうせっし)」から抜けることが多いです。順番としてはその次に上の真ん中の前歯が抜けます。乳中切歯が上下抜けた後は、「乳側切歯(にゅうそくせっし)」という乳中切歯の両側が下から上の順に抜け、乳犬歯(にゅうけんし)」、「第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし)」、「第二乳臼歯(だいににゅうきゅうし)」という順に抜けることが多いようです。

永久歯のみが生える歯

同じく6歳頃になると、第二乳臼歯の後ろに大人の歯が生えてきます。場合によってはこの歯の方が、前歯の交換よりも生えるのが早い場合もあります。この歯は「第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)」といい、別名「6歳臼歯」とも呼ばれる噛み合わせの中心となる重要な役割を持った歯です。この歯から後ろの永久歯は乳歯とあい対していないため、順に本数が増えることになります。6歳臼

歯の後ろに第二大臼歯、第三大臼歯と続いて、12歳頃までに28本生え揃います。

生え変わりはあくまでも目安です

順番通りでないからといって何も問題ないので心配されなくても大丈夫です。ただし、時に先天的に歯が多い・少ないといったこともあるため、心配な場合は歯科医院に相談してくださいね。

江頭 小百合(歯科衛生士)

監修:江頭 小百合(歯科衛生士)

3姉妹の母、歯科衛生士ライターとして活躍中。小児歯科の現場や母親としての経験を活かし、お口の悩みやギモン、歯の健康に大切な情報をみなさんに楽しく・解りやすくお伝えしてもらっています。「418PROJECT」、歯科衛生士スタディグループ「Hygeia(ヒュギエイア)」在籍。