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お口の健康コラム

子どもの虫歯予防、何から始める?年齢別ケアのポイント

こんにちは!418編集部 歯科衛生士の江頭です。

小さなお子さんがいらっしゃる親御さんのお悩みの一つとして「子どもの虫歯予防って何から始めたらいいの?」という質問をいただくことがあります。

早期の予防と正しいケアを行うことで、子どもの歯を虫歯から守ることができます。特に、歯が生え始める乳幼児期から小学生までの時期は、虫歯予防にとって非常に重要な時期です。

そこで今回は、年齢別に子どもの虫歯予防のポイントを紹介し、どのようにケアを進めていけばよいのかを詳しく説明します。

0~1歳の赤ちゃんの虫歯予防

赤ちゃんが生まれたばかりの頃に「虫歯になった」という言葉はあまり耳にしませんが、実はこの時期から虫歯予防を意識することが、今後の虫歯リスクにも十分関係します。

母親の口腔ケア

赤ちゃんに虫歯の原因となる菌が感染するのは、母親や保護者といった主にお世話を行う人が、口移しや同じ箸・スプーン等で食べ物を与えることが原因です。そのため、母親や家族の口腔ケアが重要となります。歯科での定期的なチェックアップや、食べ物を与える前後に手を洗うこと、食器を清潔に保つことなどが予防につながります。

口腔ケアの始め方

赤ちゃんが生後6ヶ月頃から歯が生え始めるので、この時期から歯のケアを始めましょう。最初はガーゼで歯を軽く拭く程度でOKです。また、歯が生えていない部分の歯茎もガーゼで拭いてあげましょう。お口の中を触られることに慣れることも大切です。歯ブラシを使うのはもう少し後になりますが、早期の口腔ケアが虫歯予防の第一歩となります。

1~3歳の乳歯が生え始めた時期

この時期は、前歯が生えそろい、奥歯が生えて、乳歯列が完成するまので時期です。虫歯の原因となる糖分を含む食品の摂取が増え、虫歯リスクが高まるため、しっかりとしたケアが求められるため、歯のケアを丁寧に行うことが大切です。

食生活の管理

1~3歳の子どもは、虫歯予防の観点からも、食生活に気をつけることが重要です。甘いジュースやお菓子などの頻繁な摂取は、虫歯の原因になります。特に、夜寝る前に牛乳や甘い飲み物を飲ませることは避けましょう。イオン飲料水なども同様です。寝ている間は唾液の分泌が少なく、口の中が乾燥しやすいため、虫歯のリスクが高くなります。

歯磨きの始め方

この時期からは子ども用の歯ブラシを使い、毎食後の歯磨きを習慣化させましょう。最初は大人が手伝いながら、歯ブラシを口に入れることに慣れさせることが大切です。無理にブラシを使わせようとせず、楽しい歯磨きタイムを作ることがポイントです。

4~6歳の子ども:乳歯が生え揃う時期

この時期になると、ほとんどのお子さんが乳歯が生え揃っています。保護者が目を配れないシーンでの食事やおやつの時間も増え、歯のケアがさらに重要になってきます。また、虫歯予防を意識した食事にも気を配りましょう。

歯磨きの習慣化

4~6歳になると、ある程度自分で歯磨きができるようになります。ただし、まだ細かい部分まで磨けないため、大人のチェックが欠かせません。自身の歯磨きの後に大人の仕上げ磨きを習慣化できると良いでしょう。また、フッ素を使った歯磨き剤や洗口液を使うことを検討してもよいでしょう。フッ素は歯を強化し、虫歯予防に効果的です。

定期的な歯科チェック

この時期には、虫歯の予防だけでなく、歯並びやかみ合わせのチェックも重要となります。歯科医での定期的なチェックを受け、虫歯や歯並びに問題がないか確認しましょう。歯科衛生士と歯磨き練習を行うなど「歯を大切にすることの重要性」などを意識できるようになるこの時期の定期検診はおすすめです。また、歯科でのフッ素塗布を受けることで、虫歯予防をさらに強化できます。

7~12歳の小学生:永久歯の生え始め

この時期は、乳歯が抜けて永久歯が生え始め、口腔内の変化が大きい時期です。一時的にデコボコしたり、歯が重なることがあったりと、虫歯予防には、より一層の注意が必要となります。

永久歯が生える時期

6歳前後から永久歯が生え始めることが多いですが、この時期は乳歯と永久歯の混合期でもあり、また生えてすぐの永久歯は脂質も弱く虫歯になりやすいので注意が必要です。歯ブラシを使った正しい歯磨きが重要です。この頃になると、子どもは自分で歯磨きができるようになるため、親は仕上げ磨きを行い、隅々までしっかり磨けているかを確認しましょう。

食生活の見直し

小学生になると、間食の機会が増え、糖分の摂取が多くなりがちです。間食を与える際は、できるだけ砂糖を含まないおやつを選び、食後に水で口をゆすぐ習慣をつけると良いでしょう。また、おやつを食べる時間を決め、だらだら食べを避けることも予防に繋がります。顎の成長や歯並びを考え「よく噛む」ことを意識した食材選びもおすすめです。

歯科でのフッ素塗布とシーラント

フッ素塗布やシーラント(歯の溝を塞ぐ処置)は、虫歯予防の効果が高いため、歯科での施術を検討する価値があります。フッ素は歯を強化し、虫歯の進行を防ぐ効果があります。シーラントは、一番虫歯になりやすいと考えられる「歯の溝」に薬剤を入れて浅くし、虫歯になりにくくする方法です。

まとめ

虫歯予防は早期からの取り組みがとても重要です。0歳の赤ちゃんから始まり、年齢に応じて正しいケアを行うことで、虫歯予防効果が高まります。そこには食生活や歯磨き習慣、定期的な歯科チェックが予防の基本となります。子どもが成長する過程で、虫歯に対する意識も高めながら、親のサポートと正しいケアを行うことで、子どもを虫歯から守ることも繋がるのです。

虫歯予防は、子どもの健康な成長をサポートするために欠かせない大切な要素です。毎日のケアを習慣にし、歯科との連携を大切にして、子どもの歯を守っていきましょう。

  • 記事を書いたライター
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江頭 小百合(歯科衛生士)

3姉妹の母、歯科衛生士ライターとして活躍中。小児歯科の現場や母親としての経験を活かし、お口の悩みやギモン、歯の健康に大切な情報をみなさんに楽しく・解りやすくお伝えしてもらっています。「418PROJECT」、歯科衛生士スタディグループ「Hygeia(ヒュギエイア)」在籍。

  1. 子どもの虫歯予防、何から始める?年齢別ケアのポイント

  2. 初めての歯医者さんで子どもが怖がらないための準備と工夫

  3. よく噛むことの効果「ひみこのはがいーぜ」について詳しく教えます!

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