裏側だけの矯正とはどんなものなのでしょうか。
矯正中であることが目立ちにくくなるよう、装置を歯の裏側に取り付ける矯正法があります。この方法は表側の矯正とは違うものなのか、それとも付ける場所が変わるだけなのか…。 今回は、矯正に関して浮かぶ疑問の中でも多い「裏側矯正」について詳しくご紹介しますね。
最大のメリットは「目立ちにくさ」です
表側の矯正と歯を動かすプロセスは同じですが、目立ちにくいメリットがあります。 裏側矯正を舌側矯正(又はリンガル矯正)といい、歯の表側に装置を付ける一般的な矯正法と効果はほぼ同じです。
ブラケットとワイヤーでおこなう「マルチブラケット法」とは?
一般的な表側の矯正とは、歯の表面に「ブラケット」という装置を取り付け、そこに形状記憶のワイヤーを通します。ワイヤーが元のアーチに戻ろうとしてかかる力で、凸凹になっている歯を誘導して並べていく方法です。
月に1度のペースで少しずつワイヤーを調整しながら、歯をゆっくり動かします。 ほとんどの症例に対応できる方法ですが、銀色のブラケットとワイヤーが歯の表面全体に取り付けられるため、「目立つ」というデメリットが挙げられます。
表側矯正にも目立たない工夫があります
ブラケットやワイヤーも金属ではなく透明な素材のものがあったり、ブラケットとワイヤーに使用するゴムの色が選べたりと、一昔前の矯正法よりも目立ちにくい工夫はされています。最近は歯列矯正を行うこと自体に抵抗が少なくなってきていることから、裏側矯正にはしないまでも、表側でブラケットだけを透明にするという方もいたり、カラフルなゴムでオシャレに矯正を愉しんだりされる方も増えていますよ♪
できるだけ目立たずに矯正がしたい!
人前に出る仕事や、学校で「どうしても矯正していることを気づかれたくない」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に舌側矯正はオススメです!
舌側矯正(リンガル矯正)の方法は?
舌側矯正は歯の裏側にブラケットを装着し、裏側からワイヤーの力を加える矯正法ですので、よほど大きな口を開けることが無い限りは見えることはありません。
できるだけ矯正していることが目立たないようにしたいという方にはおすすめの方法です。 歯を動かすプロセスは表側と同じなので、さまざまな症例の方が選択肢に入れることができるでしょう。
デメリットもあります
ただし料金的には表側矯正よりも高額であること。食べ物が引っかかりやすく食事がしにくいこと。歯ブラシが届きにくく、矯正中に虫歯や歯周病になるリスクは表側矯正よりもさらに高くなること。舌側に装置があるため、発音がしにくくなることなどのデメリットは考慮する必要があります。
見た目だけで選ばないで、よく検討してくださいね
矯正期間は長くかかります。お子さんが舌側矯正をおこなう場合は、デメリット部分が大きな負担になることも多いです。よく検討の上で選択されることをお勧めします。