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お口の健康コラム

歯磨きで取れない汚れは虫歯が原因だけではありません

お子さんの仕上げみがきをしている時、なかなか落ちない汚れがあると「これって虫歯?」と不安になることはありませんか?確かに虫歯が進行すると着色して目立つこともありますが、虫歯だけが着色の原因とはいえません。みなさんがよく疑問に感じる、歯ブラシで落ちない歯の着色について詳しくお話します。

歯の一部に色が付いている! 歯みがきをしても汚れが取れません!

歯のもともとは白かった部分に着色した部分がある場合、虫歯の場合と着色汚れの場合とが考えられます。

虫歯の場合

歯が酸によって溶かされた状態を虫歯といいます。初期の虫歯は色が付くことはあまり無く、どちらかという透明感がなくなり白く濁った色になります。歯は酸で脱灰しますが、修復しようとする再石灰化作用が働きますが、それもで修復できなかった部分が「虫歯」。何度も脱灰と再石灰化を繰り返すことで、慢性的な虫歯は再石灰化時に飲食物などの色素を摂り込んで沈着し、黄色や茶色くなることがあります。

また、進行して深い虫歯は、内部の黄色っぽい象牙質が見えて、色が白くないと感じることもあります。

着色汚れの場合

歯磨きが行き届いていない部分で歯ブラシでは落とすことのできない汚れとなり、表面に沈着している可能性もあります。また、歯垢が石灰化して固くなってしまった「歯石」や、飲食物の色素やタバコのヤニなどが沈着してしまったものなどもあります。

歯垢は歯ブラシで落とすことができますが、そのほかの汚れは歯ブラシの毛先ではなかなか落とすことが難しくなってしまうのです。

着色汚れは自己判断で落とさないで!

中には市販されている歯の黄ばみ落としスポンジや、クエン酸や重曹を使うといった方法がネット上にありますが、自己判断でのケアはおすすめできません。何の汚れであるかによって、落とす方法が異なるからです。

虫歯の場合、進行を促す恐れがある

もしも着色が虫歯の変色である場合、歯質が弱い部分にスポンジや薬剤を用いることでさらに傷つけてしまう可能性もあります。

着色汚れの場合

どの方法がご自身の着色汚れに合っているのか、自身で判断するのは難しいです。

まずは歯科医院を受診しましょう。歯石であれば専用の器械を用いて除去することが可能ですし、着色汚れもクリーニングケアを受ければ落ちるものや歯のホワイトニングなどを紹介してくれるなど、ケア法のアドバイスも受けることができます。また、再沈着を予防するためのケアも指導してくれますよ。

早めの受診で安心感を♪

誤った自己流の方法でのケアは、余計に歯の表面や歯茎を傷つけてしまうこともあります。歯科医院でプロに任せるのが一番安心な方法ですし、おすすめです!

  • 記事を書いたライター
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江頭 小百合(歯科衛生士)

3姉妹の母、歯科衛生士ライターとして活躍中。小児歯科の現場や母親としての経験を活かし、お口の悩みやギモン、歯の健康に大切な情報をみなさんに楽しく・解りやすくお伝えしてもらっています。「418PROJECT」、歯科衛生士スタディグループ「Hygeia(ヒュギエイア)」在籍。

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