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お口の健康コラム

お子さんが噛まずに丸呑みしてしまう食べ方をしてしまう時の対処法

離乳食が「カミカミ期」や「モグモグ期」と呼ばれる、固形のものを噛んで食べることができる段階になると、中にはあまり噛まずにすぐに丸呑みしてしまうという悩みをよく聞きます。

そこで今回は、歯科衛生士目線での食事のコツをご紹介したいと思います。

丸呑みの原因に合わせて対処するのがコツ!

丸呑みの原因は2通り考えられます。

・食欲旺盛がゆえに急いで食べてしまいがちであまり噛まない場合

・離乳食の初期である「ゴックン」を上手に習得できないまま次の段階に進めてしまった

食欲が旺盛が故に丸のみしている場合

食べること自体に意欲は十分にあるのですから、ちょっとした工夫で解決することが多いです。コツは「食材を大きくすること」です。

歯茎や舌、歯を使って噛み砕かないと飲み込めない大きさのまま食事を与えてみてください。たとえば野菜も細かく刻み過ぎるのではなく大きめにカットしたり、おにぎりやパンも手で持って数口かじりとらないと食べきれない大きさにしたりといった具合です。

ただし大きめの食材は喉に詰まらせると危険なため、かならず1人で食べさせることがないように注意しましょう。

機能が備わっていないために丸呑みになっている場合

離乳食をひとつ前の段階に戻して様子を見てあげましょう。

そもそも離乳食は月齢に合わせて進めるものではありません。お子さんのお口の機能の発達に合わせて食材の調理を工夫してあげてください。噛む機能が育てば自然と丸呑みも改善されることが多いようです。

噛む回数を増やすために良い食事を取り入れましょう!

よく噛める食材そのものを取り入れる方法と、調理法を工夫することで回数を増やす事ができます。

噛み応えのあるたべものを取り入れましょう

たとえばスルメやおやつ昆布、いりこなどをおやつに摂るとよいでしょう。

軟らかいおやつを食べるよりも噛む回数も増えますし、糖分もないので虫歯予防にも効果的です。

根菜類(ゴボウ、レンコン、ニンジンなど)や塊肉など噛み応えのある食材を意識して取り入れるのもオススメ。あまり細かく刻んだりせず、喉に詰まらせない程度の大きさで歯や舌をしっかり使えるよう工夫したサイズで出してあげましょう。

柔らかいおかずの中に混ぜる

ハンバーグなど噛み応えの少ないおかずは、中にゴボウやレンコンを刻んで入れたり、ミンチを使うのではなく自身で肉を叩いてミンチ状にしたものを使うなど、噛み応えのある工夫を意識してみてくださいね。

「食べやすく細かく」よりも「機能を使えるようになる食事」が大切!

お子さんが小さいうちはつい食材を食べやすくしてあげようと細かくしがちです。 自身で「噛む」という機能を育てるには、食材は大きめにすることを意識いていただくとよいでしょう。

  • 記事を書いたライター
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江頭 小百合(歯科衛生士)

3姉妹の母、歯科衛生士ライターとして活躍中。小児歯科の現場や母親としての経験を活かし、お口の悩みやギモン、歯の健康に大切な情報をみなさんに楽しく・解りやすくお伝えしてもらっています。「418PROJECT」、歯科衛生士スタディグループ「Hygeia(ヒュギエイア)」在籍。

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