こんにちは! 418編集部 歯科衛生士の江頭です。
おやつは子どもから大人まで、楽しみの一つですよね。しかし、砂糖が多く含まれるおやつを頻繁に食べると、虫歯の原因になってしまいます。また、食後の歯磨きのタイミングや、口内環境を整えることも大切です。
そこで今回は、歯に優しいおやつの選び方とおすすめのおやつを、歯科衛生士の見解も踏まえて詳しくご紹介します。
過去記事「虫歯にならないために「おやつ」のこと見直してみませんか?」も併せてお読みください。
歯に良いおやつの特徴
低糖質・無糖のおやつ
砂糖の摂取を抑えることで、虫歯菌の繁殖を防ぎます。特に砂糖を多く含むお菓子は、歯の表面に残りやすく、虫歯の原因となるプラーク(歯垢)の形成を助長します。
- 例:無糖ヨーグルト、ナッツ類、チーズ
甘さが欲しい場合は、自然な甘みのあるフルーツやドライフルーツを選ぶとよいでしょう。ただし、ドライフルーツは糖分が凝縮されているため、食べ過ぎには注意が必要です。
しっかり噛めるおやつ
噛むことで唾液の分泌が促され、口の中を清潔に保ちます。唾液には殺菌作用があり、食べかすを洗い流す働きもあるため、しっかり噛む習慣をつけることが大切です。
- 例:するめ、煎り大豆、リンゴやニンジンのスティック
特に、噛み応えのある食材は顎の発達にも貢献し、子どもの歯並びを整える効果も期待できます。
カルシウムを含むおやつ
歯を強くするカルシウムを含む食品を積極的に摂取しましょう。カルシウムは歯のエナメル質を強化し、虫歯のリスクを低減する働きがあります。
- 例:チーズ、小魚、ヨーグルト
特にビタミンDと一緒に摂ることで、カルシウムの吸収が高まります。日光を浴びることも、体内でのビタミンDの生成を助けるためおすすめです。
おすすめの歯に優しいおやつ
チーズ
カルシウムが豊富で、歯の再石灰化を助けます。さらに、チーズには口内のpHを中和する働きもあり、虫歯菌の活動を抑える効果が期待できます。
ナッツ類(アーモンド・くるみなど)
砂糖不使用のものを選べば、歯に優しく栄養価も高いです。ナッツにはビタミンEも豊富に含まれ、抗酸化作用による健康効果も期待できます。
無糖ヨーグルト
乳酸菌が口内環境を整え、虫歯予防に効果的。特にプロバイオティクスを含むヨーグルトは、歯周病の予防にも役立つと言われています。
煎り大豆
噛む回数が増えることで唾液が分泌され、歯の健康をサポート。植物性たんぱく質も豊富で、健康的なおやつとして最適です。
リンゴやニンジンのスティック
繊維質が豊富で、歯の表面を自然に掃除する効果があります。特にリンゴは水分を多く含み、口の中をすっきりさせる効果も期待できます。
避けたいおやつ
砂糖を多く含むお菓子
- キャンディー
- クッキー
- ケーキなど
砂糖は虫歯菌のエサになり、酸を発生させることで歯を溶かしてしまいます。
粘着性の高い食品
- キャラメル
- グミなど
歯にくっつきやすく、長時間口の中に留まりやすいため、虫歯のリスクが高まります。
酸が強く、歯を溶かす可能性がある食品
- 炭酸飲料やジュース
特に炭酸飲料は酸性度が高く、エナメル質を弱らせる可能性があるため、できるだけ控えましょう。
まとめ
おやつ選びを工夫することで、歯の健康を守りながら美味しく楽しむことができます。砂糖を控え、しっかり噛める食品やカルシウムを含むおやつを意識して取り入れましょう。さらに、食後の歯磨きを忘れずに行い、口内環境を清潔に保つことが大切です。毎日の食生活にちょっとした工夫を加えるだけで、虫歯予防にもつながります。手作りするのも良いですね!健康的なおやつを選び、健やかな歯を保ちましょう!