by 418編集部
虫歯には、C0、C1、C2、C3、C4という呼び方があり、進行度合いによってその進み具合を5段階で表しています。
段階によって対処法も違うため、歯科を受診するにあたり、予備知識としてぜひ知っていただきたいと思います。
虫歯の段階別:症状と対処法
「C0」は虫歯の最初の段階のこと
歯の表面にある「エナメル質」という表面の層が溶けはじめ、白く濁り始めた状態の時にこう呼びます。この時はまだ歯の表面に穴は無く、痛みも感じません。
そしてこの段階であれば、唾液の持っている「再石灰化」という歯の表面を修復する機能が働いてくれる可能性があるので、虫歯治療をしなくてもよい段階なのです。
「C1」は虫歯がエナメル質を溶かし、歯に小さな穴をあけてしまった状態
C1に進むと、再石灰化では修復が難しい段階になっています。虫歯はエナメル質にとどまっていて、まだ痛みは感じません。
歯の表面の粗造になった部分を滑らかに研磨したり、虫歯の部分だけを小さく削って埋める簡単な治療で済ませることがほとんどでしょう。
「C2」はエナメル質の下の層である「象牙質」に虫歯が進行した状態
象牙質という部分に達すると、虫歯は横に大きく広がり始め、冷たいものや熱いものがしみることがあるため「痛い」と感じることがあります。
虫歯は表面から見た穴よりも中で広がっているので大きく削ることになり、深い場合は型採りをして詰め物を入れることもあります。
「C3」は象牙質の下にある「歯髄(神経)」にまで虫歯が到達してしまった状態
何もしていなくてもズキンズキンと痛んだり、冷たいものや温かいものの刺激が直接届いて激しい痛みを感じることもあります。
そして放っておくと神経が死んでしまい腐って膿がたまることも。そうなると神経を抜く治療をおこないます。
神経の治療後に被せものをするので、治療の期間はどうしても長くかかってしまうのです。
「C4」は歯の神経は死んでしまい、歯の頭の部分もほぼ無くなって根っこだけになってしまった状態
この段階まで進むと歯を残しておくことが難しくなり、抜歯しなければならなくなります。
部分入れ歯や隣の歯と連結させる「ブリッジ」、または人工的な歯の根っこを埋め込む手術をする「インプラント」などに頼らなければならなくなります。
お解りいただけましたか?それぞれの段階で虫歯の特徴や治療方法に違いがあること
歯科検診などで先生がお口を見ながら言っているのがこの虫歯の段階のことです。虫歯の種類(違い)を知っておくと、歯科健診を受けた時に自分のお口の状態が解りやすくなりますよ。