お口の子育てサポーター!

小児歯科

3歳児健診「歯科検診」でよく注意されることへの疑問に答えます!

3歳児健診での歯科検診は、お子さまの健康を見守る大切なステップですが、先生からの注意点に対して「これはどういうこと?」「どこまで気にしたらいいの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。今回は3歳児健診でよく指摘される歯のケアに関するポイントを解説し、よくある質問にお答えします。お子さまの歯をより適切にケアするための参考にお読みください。

1. 「仕上げ磨きをしてください」と言われたけど、具体的にどれくらい丁寧に?

歯科健診でよく言われるのが「仕上げ磨きをしっかりしてください」というアドバイスです。この仕上げ磨きは、小さな子どもでは自分で磨き残しが出やすい奥歯や歯と歯の間をきれいにするために重要な虫歯予防ですが、どうやってすれば良いのか、どれくらいしたら良いのかと悩んでいる親御さんも多いと思います。

ポイント

  • 仕上げ磨きのタイミング:朝と夜できれば理想。少なくとも1日1回はしっかり仕上げ磨きを行いましょう。特に夜寝る前の仕上げ磨きが重要です。
  • 歯ブラシの角度:歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先が当たるように、45度くらいの角度で軽くブラッシングするのが理想的です。
  • 歯磨き剤の使い方:3歳児には歯磨き剤無しをお勧めしますが、もし使う方がお子さんが歯磨きをしてくれるのであれば使っいましょう。子ども用のフッ素入り歯磨き粉を少量(米粒大)だけ使うようにしましょう。フッ素は歯を強くしてくれるため、むし歯予防に効果的です。

仕上げ磨きは「磨き残しをなくすため」という意識で丁寧に行うことが大切です。歯ブラシのほか、歯間ブラシやフロスを使うと、さらに効果がアップします。ただし無理に行うと、お子さんが歯磨き嫌いになってしまう可能性もあるので、ご機嫌が良い時を見計らって行ってくださいね。

2. 「歯並びが少し気になる」と言われたけど、今から矯正するべき?

3歳児健診で「歯並びが少し気になる」と指摘されることがあります。これは必ずしも今すぐ矯正が必要というわけではありませんが、「将来的に歯列矯正が対象となるかもしれない」という意味も含んでいることがあります。早いうちから気づく機会になったと考えて、原因や対策について考えておくと安心です。

ポイント

  • 噛み癖や指しゃぶり:指しゃぶりやおしゃぶりの使用、舌を押し出すような癖が歯並びに影響することがあります。これらの習慣がある場合は、少しずつ改善できるようにサポートしていきましょう。
  • 日常生活での工夫:食事の際に固めの食材(例えばニンジンやリンゴ)を噛ませたり、噛む力を鍛えるように意識してみるのも歯並びの改善に役立ちます。
  • 矯正のタイミング:本格的な矯正治療が必要かどうかは、今後の歯の成長に応じて判断されます。3歳ではまだ乳歯が揃っていく段階ですので、心配な場合は歯科医師に成長に合わせて相談するのがおすすめです。

この時期は、まだ経過観察で良いケースが多いため、慌てずお子さまの成長を見守りましょう。乳歯の歯並びが良いように感じても、骨格の大きさや形状から、将来的に永久歯が正しい位置に整わない可能性は予測できることがあります。乳歯のうちから行える「小児矯正」を行う歯科医院もあるので、気になる方は早めに相談に行ってみるのも良いでしょう。

3. 「間食の回数を減らしてください」と言われたけど、どれくらいが適切?

3歳児健診で、「間食を控えてください」とアドバイスされる場合があります。間食の回数が多いと、口の中が常に食べ物の影響を受けて、むし歯のリスクが高くなります。また、栄養の偏り、肥満など、身体への影響も考えられます。

ポイント

  • 間食は1日2回まで:おやつは1日2回までにすると良いでしょう。例えば、午前10時と午後3時など、時間を決めて摂ると習慣づけがしやすくなります。
  • 糖分の少ないおやつを選ぶ:果物やヨーグルトなど、糖分が低めで歯に優しいおやつを選ぶと安心です。チョコレートやキャンディなど、糖分の高いものはむし歯になりやすいため、できるだけ控えるようにしましょう。
  • 食べ終わったらお水でうがい:おやつの後には水で口をすすぐ習慣をつけておくと、むし歯予防に効果的です。

間食工夫により、間食が原因でむし歯になるリスクを減らし、健康的な歯を保ちましょう。健康な歯がないと、美味しい食事を摂ることができません。健康な歯を保って行くことが、将来的に全身の健康にも繋がります。

4.「フッ素塗布を勧められたけど、本当に必要?安全性は?」

検診の際にフッ素塗布を勧められることも多いですが、「フッ素は安全?」と疑問に感じる方もいます。フッ素塗布は、歯質を強くし、むし歯予防に効果的とされている成分です。適切な量で使用すれば安全に用いることができます。実際、フッ素は世界的に認められているむし歯予防の方法で、歯科医院や市販の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は安全基準に沿って管理されています。フッ素が含まれる歯磨き粉や、歯科でのフッ素塗布で使用される濃度は、厳格な安全基準に基づいており、日常的なむし歯予防においては安全です。

ポイント

  • フッ素の効果:フッ素には、歯のエナメル質を強くし、むし歯菌の活動を抑える働きがあります。フッ素塗布は小児歯科で行われる標準的なケアで、むし歯のリスクが高い場合には特に効果的です。
  • 安全性について:フッ素は適切な量を使用することで、安全に使用できる成分です。歯科医師の管理下で行うフッ素塗布は安全性が高いとされています。
  • フッ素入り歯磨き粉の併用:歯磨き粉でもフッ素が入っているものを選び、毎日のケアにも取り入れるとより効果的です。

フッ素を安心して利用するには、歯科医の指導のもとで適切な方法・量を守ることが重要です。不安がある場合には、フッ素濃度の低い歯磨き粉を選ぶことや、フッ素塗布の頻度を相談することも可能です。

まとめ

3歳児健診の歯科検診では、今後の歯の健康にとって重要なアドバイスが多く含まれています。ただし全てを受け止める必要はなく、指摘されたポイントを理解し、日々のケアに取り入れるためのヒントと考えましょう!親御さんが無理なく続けられるケア方法を見つけて、家族みんなで楽しく歯の健康を守って行くことが大切です。

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
418 編集部

専門家によるお口の子育て情報配信、コラムやQ&Aで“健口”知識をわかりやすくお伝えします! 418プロジェクトは、健康と笑顔あふれる社会を目指し、虫歯予防・健康・発育・食育を楽しく学ぶプロジェクトです。一緒に虫歯ゼロ活動に取り組みましょう☆

  1. よく噛むことの効果「ひみこのはがいーぜ」について詳しく教えます!

  2. 3歳児健診「歯科検診」でよく注意されることへの疑問に答えます!

  3. 歯を大切にする子に育てたい! 健口を学べるおすすめの絵本5選

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

RECOMMEND

Ads

RELATED

一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP