小学生も高学年になると、急に歯磨きを嫌がることが増えてきます。
低学年のころは素直に磨いていたのに、「めんどくさい」「あとでやる」と言うようになった…
そんな悩みを持つ親御さんも多いのではないでしょうか。
実は、これは成長の自然な一部で、上手に関わることで子ども自身が歯磨きを習慣化できるチャンスでもあります。
今回は、小学生以上の子どもに向けて「歯磨きをしない」問題の原因と、親が“言わなくても習慣化できる”声かけのコツを解説します。
小学生以上は“自分でやりたい”気持ちが出てくる時期

小学生高学年になると、少しずつ「自分で決めたい」「自分でできる」という意識が出てきます。
そのため、親が「歯磨きしなさい」と言うと、反発したくなる気持ちが働きやすくなります。
これは反抗ではなく、子どもの成長の一部です。
むしろ、自分でできるようになるチャンスでもあります。
歯磨きをしない子が増える3つの理由

1. 帰宅後すぐに遊びやゲームに夢中になる
学校や習い事から帰ると、子どもはすぐにゲームやスマホに夢中になることがあります。
「あとで磨くつもりが寝る時間になってしまった」というケースは珍しくありません。
2. 夜更かしや生活リズムの乱れ
睡眠不足になると、歯磨きより「寝たい」という気持ちが勝ちます。
生活リズムの乱れは、歯磨き習慣を崩す大きな要因です。
3. 親の言い方が「命令口調」になりやすい
「歯磨きしなさい!」と強く言うと、子どもは反発したくなります。
言われすぎるとやる気がなくなることも少なくありません。
「言わない方が逆に習慣化する」コミュニケーション法

この時期のお子さんは「自分でやりたい気持ちになる」という環境を作ることがポイントです。
選ばせるスタイルにする
×「歯磨きしなさい」
→ ○「寝る前に磨く?それともお風呂のあとに磨く?」
子どもが選ぶと、自分で決めた感覚が生まれ、習慣化しやすくなります。
失敗から学ぶ体験を大切にする
あえて放っておくと、翌朝「口が気持ち悪い」「口臭が気になる」と体験して学びます。
思い切りが必要な方法ではありますが。これも自然に習慣化につながる方法のひとつです。
朝の短い声かけで習慣化をサポート
夜は言っても聞かないことが多いので、朝の短い時間に一言だけ伝えるのがおすすめです。
→「歯磨きしてから登校するとスッキリするかもよ。」
親自身が“ながら磨き”を見せる
親がテレビや音楽を聴きながらサッと磨く姿を見せると、子どもも自然に真似しやすくなります。
「完璧に磨くより、習慣化が大事」という姿勢を見せることがポイントです。
小学生以上が選びやすい歯磨きグッズ

自分で選んだ道具は、子どもが使う確率がぐっと上がります。
一緒に買い物に出たついでに「そういえば歯ブラシ買い替えない?」「歯磨き剤、自分用に好きなの選んでいいよ」などと提案し、自身で選んでもらいましょう!
マイルドな味の歯磨き粉を提案
こども用歯磨き剤は甘すぎて嫌だけど、大人と同じ歯磨き剤は辛くて使えない。というジュニア世代も多いようです。
フルーツ味ややさしいミントなど、「大人っぽいけど刺激は強すぎない」ものがおすすめですよ。
- オーラツーミー・ステインクリア(ピーチリーフミント)
桃(ピーチ)+軽いミント風味。大人が使っても甘すぎず、やさしい香りです。

- NONIO スプラッシュシトラスミント
シトラス(柑橘系)の香りがミントと混ざっていて、大人のさっぱり感があります。

大人用でも持ちやすい歯ブラシをチョイス
歯ブラシは、大人用の中でも、軽くて細いヘッドのものを選ぶと使いやすく、ジュニア世代も扱いやすくなります。
さらに、好きな色やキャラクターが付いていると、「自分の道具」という意識が芽生え、歯磨きの習慣化につながります。
- ドゥークリア ハブラシ コンパクトヘッド(サンスター)
先細ヘッド+2倍植毛で、奥歯の奥まで届きやすい形状になっています。

- GUM デンタルブラシ 超コンパクトヘッド(GUM/サンスター)
小さいヘッドで3列カット。歯周ポケットや歯と歯茎の境目を丁寧に磨くのに適しています。
携帯用セットを持たせてみる
ジュニア世代は習い事や塾で忙しいというお子さんも多いはず。
学校や塾で使えるスリムな歯ブラシケースや折りたたみ式の歯ブラシを用意しておくと、子どもは「帰宅前に磨く」という選択肢を持つことができます。「気持ち悪い時は自分のタイミングで磨いたら?」と、渡してみるのはどうでしょうか?
自分でタイミングを選べることで、歯磨きを習慣化しやすくなりますよ。
- MIGACOT(ミガコット)
カバンにも入れてもかさばらず、持ち運びやすいスリムでおしゃれなケースです。ケースのキャップがコップとして使えるので、うがいも簡単にすることができます。

まとめ

小学生以上の子どもに歯磨きを習慣づけるには、親が「やらせる」のではなく「任せる」姿勢が大切です。
子どもの自立心を尊重し、生活リズムやスマホの影響で習慣が乱れやすいことを理解しましょう。そして、言いすぎずに選択肢や体験を与えながら見守ることで、自然と歯磨きを続けられるようになります。
習慣化は一朝一夕ではできませんが、親が少し引いて子どもを信頼することが、きっと毎日の歯磨きを続けるカギになります!